第8話 無力感
巫女であり続けるため常に腐心してきたのに、
「いいえ、姫はお力を尽くされました。こう申しては何ですが、
「姫は、他氏族の神にも認められていたのですよ」
とはいえ、結果を出せない巫女は、用済みなのだ。
幼いころから、巫女として生きることが当然と思っていた。巫女頭の地位を追われたら、どうすればいいのだろうか。
女子は、初潮を迎え次第婚姻の準備に入るのが通例だから、二十歳を過ぎた
薬草の知識を活かして
「そうそう、これは語り
彼女の話によると、
二人の間に生まれた娘も非常に美しかったので、噂を聞いた数代前の
「なんだか、すごい話」
夜にでも忍んでいけばいいのに、どうして厠なんかで、と思ったが、口にはしなかった。
「少し、心が軽くなりました。……ありがとう、
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