第2話 大田田根子
御神託を受けた
翌朝すぐに群臣を集め、
求める人物は、ほどなく河内国で見つかった。
土器を作る村に暮らすその男性を、勅使が説得してお連れすることになった。
意識の塊となった姫が空から見下ろすと、船から降りたった
「長旅、御苦労だった。……早速本題に入るが、
「吾は、
彼は、歌うようになめらかな口調で語り始めた。
昔、
だから、姫の子孫である自分は神の系譜なのだ、と。
「
「はい。神々は、本来その子孫がお祀りするもの。吾の名は『大いなる蛇神の子』、つまり
「それを聞いて安心した。明朝、群臣の前で
しかし、神託には従わなければならない。
──のぞき見とは、お行儀が悪いですな。
頭の中に声が響く。鳥飛びの状態にある自分を見ることができる者は、今までいなかった。昨夜の貴人以外は。
ぎょっとしてあたりを見回すと、
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