#5 - 教室までの道 - road to our classroom - 2
ゆっくり時間をかけて、わたしたちはようやく
未咲「れいかひゃ~ん……れいかひゃんはわらひの@#$%&?*+……」
玲香「あーあーもう……どうするのよ、これ……」
完全に安心しきった顔で、
ぐるぐる目を回しながら、犬みたいなうれしょんが止まる
これってもうすでにダメ人間でしょ……
玲香「そういえば、校舎にまだ
無理もない。冬の時代が始まって間もないし、勝手がわかっていないんだろう。
誰かが来るのを待っていてもしかたがないし、校舎に入ってみよう。
玲香「とりあえず未咲、ここで降りてちょうだい」
未咲「え~っ、もうちょっとだけ
玲香「あんた、ほんとに
未咲「ねえ
どうやら
わたしの
もちろん、あなたの服もね。
玲香「とにかく、いまからまず
言う通りに、わたしは下半身が液体にまみれがちの未咲を冷たい
未咲「ありがと~。んじゃ残りのやつ、全部トイレで出してくるね~……」
玲香「だから、言わなくていいんだけど……」
そのとき、
玲香「ひっ?!」
未咲「えっ、何なに、玲香ちゃん? なんかあったの?」
玲香「ほ、ほ、ほら、見て……あそこ……」
こう見えて
正体不明のその人影は、
未咲「あっでもわたし、もう限界だから、あとは玲香ちゃん一人でよろしくー!」
玲香「えっ、ちょっと……!」
あわてて
未咲……あなた、帰ってきたら思いっきり
玲香「はぁ……ちょっと
もしも
そんな非科学的なことを、簡単に信じる身ではないとは知りつつも……。
と、わたしはここで考えかたを180度ほど変えてみた。
もしかしたら、生徒会の人なのかもしれない、と。
わたしも生徒会に所属しているし、もしそうだとしたら絶対に
少し勇気がいるけど、その人影に声を
玲香「こ、こんにちは~……」
??「ハウディー!」
玲香「……?」
呼びかけて聞こえてきた返事は、
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