#3 - あしたはどっち?
未咲「あっ!
玲香ちゃんはもう、自宅の前にたたずんで
玲香「……ようやく来たのね、
わたしより
べつに
わたしはすでに、玲香ちゃんはそういう子だってわかってるからいいんだけどね。
ん? ほんとうにいいのかな……もしほんとうに
玲香「
あっ……わたしの考えてること、玲香ちゃんに
さっきほんの
未咲「それにしても、きょうも寒いね……」
玲香「そう? わたしはこれくらい寒くても平気なんだけど」
未咲「玲香ちゃんはいいな~、寒さにも全然動じてなさそうで……」
玲香「いいえ、それは
未咲「確かにそれはいえてるかも~」
玲香「ほら、早く行くわよ。こんなところで長話してると
未咲「そうだね……あれ? これ、どっちに曲がったらよかったんだっけ?」
玲香「あなたっていっつもそうね、わたしがいないとどうなることやら……」
未咲「えへへごめん……玲香ちゃんにリードしてもらわないとダメかも、わたし」
玲香「……未咲の犬っぽい部分、わたしは
未咲「なに? 玲香ちゃん、なんか言った?」
玲香「なんでもないわ。さっさと学校に行きましょう」
未咲「あーん、ちょっと待ってよ~! れ~い~か~ちゃ~~~ん!」
こうしてわたしたちは、冬っぽい世界で新しい生活をはじめることになった。
というか、もうすでにはじまっていた、感じもする。
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