スローターハウス
すべては、あっという間だった。同じ、ゼロイチ教団の鉄の巨人でも、旧式の一人で操縦する<
五対一の変則デスマッチの筈が、あっという間に、五体の<
戦ったのは、五体のうち、三体だけで、二体の<
ゼロイチ教の信者であろうとも、恐怖には勝てなかった。
その二体をキョンが許すわけがなかった。
「追いかけろ、ハウンド、
スミスは、命じられるままに<インビシブル・ネルソン>をあやつり追いかけたが、それは、戦いではなかった。
キョンは、背を見せる、<
キョンは、狂っているとしか、言いようがなかった。
<
そして、先に逃げる、もう一体の<
最初に、<
人じゃない、この女は。スミスは思った。
もう、スミスは、<インビンシブル・ネルソン>を動かしていなかったが、キョンは違った。三百六十度回転する腰を回し、まず、ヒーザンズの<
そして、ヒーザンズの兵士たちは、武器を捨て、抵抗をやめ、両手を上げ命乞いをしだした。
しかし、キョンは、捕虜を取らなかった。捕虜収容所を持ち合わせていないからだろうか、それとも、殺すことを楽しんでいるのだろうか、、。
ここからのほうがすべて、酷かった。無抵抗なヒーザンズの兵士たちを次々と腕でなぎ払い、殺していった。
<ネルソン>の両腕は、ガンシップの燃え盛る炎によって、赤く染め上がっているのではなく、ヒーザンズの人間の血で赤く染め上がっていた。真っ赤だった。
<インビンシブル・ネルソン>を精工に組み上げ、整備した、<スクリューボール>のフィネガンも自身が整備した<ネルソン>によって、殺された。
はたして本望なのだろうか?。
ヒーザンズの中規模の地下抵抗基地は、壊滅し、沈黙した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます