冬の雨
寒い寒いという記事を書いていたのに、いったいどうなっているのだ。昼間の気温がプラス七度というまるで春のような日が訪れた。しかも雨である。大雨といっていいくらいの降水量だった。これだけ雪が積もり、寒くなってからの雨というのは最悪な状況しか生まない。まずは雪がとける。路面が露出していいのではないかと思うかもしれない。と、その前に。自治体によりけりではあるが、路面中央の白線が見えないくらいに雪が踏み固められている箇所は多分にあるということを記しておく。
とけた雪はシャーベット状になり、そのまま放置されれば轍ができたまま夜の零下で再び凍るのである。そういうわけであるから、雨だというのに除雪機が朝早くから稼働していた。毎度毎度ご苦労様です。国道など舗装されている道路は側溝があったりして押しやられた水の逃げ場があるのだけれど、他はそううまくはいかない。店の駐車場などはスケートリンクを製造しているかのようだった。ツルツルのガタガタで、転ばない方が難しい。滑り止めの細かい石がまかれているけれど、まったく滑らないわけではないから大変である。さらにいえば大地はすでに凍っている。凍った地面に水は染みこんでいかないから、家の前や出てすぐの道路も同様に危険だ。自分の敷地内でスリップしそうになったくらいである。
大雨が降った日は風も強かったので、もし雪であれば暴風雪となってそれはそれで危険ではあった。また停電になったかもしれない。どちらがどうとは言い難いのだけれどやはり、雪が降る方がましだと思う。交差点で一回転した私がいうのだから間違いない。スピードを出していたわけではなく、というよりむしろ警戒していたからひどく鈍かったのだけれど、それでもしゅるーっとゆっくり回ってしまった。前も後ろも他に車がなかったからよかった。なににも衝突することなく、まるで初めからUターンするつもりだったかのように元来た道へ戻った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます