第42話 さらば! アーティ!
再び立ち上がった。
一度見られてしまったから、もう恥ずかしくなんてないさ!
「ひぅ!?」
レインが後ずさる。
「これが何よりの証拠です。レインさんは醜くなんてありません。とても綺麗です」
「わ、わ、わかった、わかったから……それ以上、近づかないで」
完全に怯えた目で俺を見ている。反応がかわいくてちょっと楽しくなってきた。
こんなところシルヴィアに見られたらとんでもないことになるだろうなぁ。
「――アーティ? 何してるのかしら?」
俺は、ぎぎぎと声のした方に顔をむける。
そこには、なんとも恐ろしい笑みを浮かべているシルヴィアと、両手で目を覆い隠しているミーアが立っていた。ってかミーア、指の隙間から俺の俺を見ていませんかね?
「……シルヴィア。これは誤解だ」
俺は極めて冷静を装った表情で言った。
しかし、ここでレインが2人のところへと走って行く。
「アーティ殿が……アーティ殿が!」
レインは震えて泣いている。よほど怖い目にあったようだ。誰だ、レインを泣かせたのは!! 許せん!!
「よくもこんないたいけな女の子を……。覚悟はいいかしら? アーティ?」
「――はい」
「このド変態野郎が! 〇ねーーーーーー!!!」
ぼぎゃーーーーーー。
そして俺は、星になった。
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