1091~1100 賢治っぽい3

双子の星

 海で赤海鼠あかなまこの母子が、宮沢賢治『双子の星』を語ります。

「彗星が双子のチュンセ童子とポウセ童子を騙して、海に落としたの。童子は天に帰れたけれど、彗星は罰として、海鼠になったのよ」

「つまり僕は、本当は赤い彗星で3倍速いんだね!」

「違う」

 他の生物が突っ込みました。

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