111~120 日本っぽい2

見忘れたとは言わせねぇぜ!

「このさくら吹雪ふぶき、見忘れたとは言わせねぇぜ!」

 お白洲しらすで白を切り続ける悪人どもにごうを煮やしたまち奉行ぶぎょうが、片肌を脱ぎ、右肩と腕を見せつけた。

「そ、それは……」

 消えるタトゥー(ボディーペイント)だったため、既に薄れていた。捕縛からお裁きまでの手続きは、迅速化が必要だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る