そして誰もいなく？

　孤島の館に十人の男女が集められた。一人がのどを詰まらせるよりも前に、十人のうちの一人が自分で石に躓（つまづ）いて転び、打ち所が悪く死んでしまう。

　あまりにも予想外のアクシデントに、完璧な連続殺人計画を立てたつもりだった犯人（予定）は、これからどうしようかと頭を抱えた。

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