笠地蔵
町に笠を売りに行ったお爺さん。帰り道、雪に埋もれた六地蔵を見て、売れ残りの笠を地蔵に被せてあげました。数が足りないので、一つはお爺さんの手拭いを頬被りさせます。その晩、お爺さんの小屋の前には、誰かが届けた米や野菜が山と積まれました。
少し前、町ではたくさんの家に泥棒が入り、米や野菜が盗まれました。目撃者の話では賊は六人組で、五人は笠、一人は手拭いを頭に被っていたということです。
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