第2話 自己紹介

わたしのPNは 大魔王こばん。インターネットの世界で際どいエロスとサブカルを愛している25歳のバツイチ子持ちの一般人です。

好きなものは幼い女の子が残酷な手段で殺されること、それは私が小さくて心が幼いから逃避のため。

エロを晒すのは私が私でいるためのアイデンティティ。アイドルはキラキラ輝いていて生きる活力です。


18歳で結婚をして、19歳で長男を産み、3歳差で次男を産みました。 母親としてイレギュラーなバカ女です。

平和にたった1人の内孫、一人娘、私立一貫校を過ごしていたわたしはテレビの向こうの戦争や殺人事件には何の興味もなく漫画が友達のオタク中学生を謳歌していました。

14歳の日にXさんと会うまでは。

私の人生25年のうち半分以上を占めているXさんは一見優しい大人の男性でした。私の友達にモーションをかけていた14歳の頃は全く今のようになると考えず話していたので、あまり印象はありません。

若そうなお兄さん。


私の話に戻りましょう。

私の親は良く出来た両親で真面目な母と、仕事熱心な父に囲まれてチヤホヤされて育ちました。この世にある悪意には殆ど触れず、ただただ学校生活では問題が多々あり援助交際、セフレなど若さの限りで楽しみに浸っていたのです。

停学一回、サボリ毎日。


16歳の私の目の前にXさんが現れるまではちょっとハチャメチャな女の子ですんでたのです。

忘れもしない12月のオタクイベント。Xさんはそこにいました。彼は私には気づきませんでした。

「写真を撮らせてください」

そう、声をかけられて話をしてる中で名乗らなければと思い私から名乗りました。

「こばんです、覚えていらっしゃいますか?」

この一言の2日後まさかカーセックスしてるとは私は思ってなかったです。

Xさんと私の奇妙なお付き合いがはじまりました。開幕戦です。

話を聞けば干支が一回り以上違う人で、職業は「秘密」と言われたのと「久しぶりに彼女が出来た」と帰りの車で喋っていたのを思い出します。

私がはじめたのは恋愛でも恋人でもなく都合の良いセックス相手だと気づくのに9年ほどかかりましたが、大人な彼氏ができたオタク女に歯止めなんかありません。

言いなりのセックスが、深夜に呼び出され断っても執拗に誘われれば親を騙して深夜の2時にパジャマのXさんの車に乗り込みます。その後はカーセックス後すぐに送り返されます。

最初に腹を立てたのは私の母でした深夜の無断外出に「その彼氏とやらを家に呼びなさい」と起こるのです。当たり前ですけど。それをXさんに伝えると

「別れよう、親と会うとか面倒」

そう、私の目も見ずに言ったのです。ゴネましたが説得されて私達は実質別れを選んだのです。

まさか3日後の夕方にメールで「今日は暇?」何てきた時は携帯を落としました。

その日、初めて彼の家に入り映画を観て「友達になりたい」と言う言葉を信じていた私は無知でした。

次第に薄着になる服、ボディータッチ、パンツに手がかかり私は遮りました。

「友達の前でパンツは脱がないと思う。」

虚しくも説き伏せられてピンクのパンツはベッドの下へ。 はじめて「先っぽだけだから」と、いう例のワードを聞いた私は泣いていたんだと思います。

お付き合いはお突き合いへ。

カーセックスの頻度は下がりましたがセックスするお友達へとなります。付き合ってないとセックスできないという私にXさんはかなりの期間嫌がっていました。 「付き合うと親に挨拶とか嫌だ」と。

何回か繰り返した後にはじめての大喧嘩が起こります。

私が不用意に送ったバイクの事故動画です。スピンしてレースコースから外れたけど一命を取り留めたと言う動画。バイクが好きなXさんとお話しのキッカケに、きちんと彼を知りたい為に送った一本の動画は

「よくも、バイク事故をした事がある俺に嫌がらせをしてくれたな!あんたは最低のクズだ!あんたは股を開いてれば良かったのに2度と連絡してくるな!」

と、いう言葉と鬼の絵文字が印象的なメールの返信でした。

その後は謝っても、連絡を辞めてもずっとくるメールに私は恐ろしくなり着信を拒否したのです。

彼が事故をしたことは知ってましたが、詮索するなと言われていた約束を破った私の落ち度なんだと諦めました。

その後はSNSにまで罵倒のメッセージとつきまとうような言動「俺を舐めやがって殺してやるからな」と、言った内容。


最初の殺意は彼から向けられたのです。私がはじめて人から向けられた殺意はこれから結婚することになる元主人からでした。

鬼の絵文字私にとって今も怖いものの1つです、スマホから打つと鬼という字の候補に絵文字がでてくるんですね。

頻繁にその後怒ると使うXさん御用達の絵文字だと知りました。

仲直りは簡単ですXさんがセックスしたくなったから。そんな理由1つで愛を囁いて私に謝罪をして私はそれをまた信じたのです。


この世に悪い人はいない、この人も辛いんだ私が治すお手伝いが出来たらいいな。


甘い、無知なバカバカしい考えの小娘をタイムスリップできるならぶん殴りに行きたいです。

こんな些細な喧嘩を繰り返します。大した理由はありません。その度に私が謝ります。私が我慢してこの人に楽になってもらうために。

でも、人間限界があるのです。 はじまったのは私の不眠と児童カウンセリングと通院です。メンヘラさんこんにちは、あなたの症状は何ですか?お家に聞いてもわかりません、名前を聞いてもわかりません、わかるのはどの人も口を揃えて言うのです。

「あいつと別れろ」と。

精神科嫌いのXさんと、何としても元気になって貰いたい親と、どうにも出来ない悲しみと膣の痛さで泣く私のはじめてのお医者さん。Xさんの激怒も過激さを増していき精神科の薬は取り上げられます。 そしてパニックになった私の離脱症状からの過剰な薬の服薬自殺未遂。胃洗浄した口で私は母に言った一言は

「ノートパソコンが欲しい」

で、その年の誕生日プレゼントになりました。私には記憶がその日の朝からありません。

Xさんからの連絡0件。

その後きたメールには借金取りに追われてるから連絡出来なかったし、今もできないと言い理由でした。 全部嘘でしたが。

1ヶ月待ちました。連絡はありません。 私はXさんの連絡先を消して忘れることにしました。

またまさかのメールと同じ展開と…とは行きません。今度は私が拒みます。

フラレフッテ、8回目。


親にやっと挨拶をすませ結婚しようとなります。


ここからが本番です。

生き地獄の始まりの入り口に立たされます。

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