僅かな数文で読み手を掴んで離さない巧さと、読み始めてからは一気に最後までいける癖のない文体で、なんのストレスもなく読めました。ゾッとする怖さがあり、読んでよかったと思える作品です。
実在だから余計に怖さを分かる。実際あった怖い話で区切りを上手く使っているので読みやすいです。最後のあたりで凄く続きが気になる点が凄く良かったと思います。読む時は後悔しないように自己責任は必要ですが、読んでみると本当に怖いですよ。
骨董品が怪異を引き起こすといったお話は多々あれど、人死には滅多にないのでは。タイトルにある通り5人もの方が亡くなっていらっしゃるようで、その原因となった幽霊画の所有者の貴重な手記です。このように本当に危険なお話は各メディアでは規制・封印されるそうで……、こういったお話が読めるのはインターネットくらいしかないのだと思います。読めるけれど、自己責任で。