05-3/3 上位権限者


 楓と別れた後の話だ。

 榊原になにも挨拶もせずに病院を出て高校へと向かってはいた。


 もうすぐ午前を過ぎようとする空を眺めて、午後からでも授業を受けるべきかどうであるかを考えていた。

 表と裏を何度も行き来したせいで、なにやら不思議な気持ちになっていた。


 そういえばと、なぜか変な点が思いつく。


 裏である『IDEA』に必要なモノが改ざんされていった結果、ある建物が存在したり、しないということは理解できたが、それではなぜあの中学校は蛻のままだったのだろうか?

 もしもだ。

 ここに学校という施設を建設する予定があったとしても、約何十年もの間放置されていることは可笑しいのではないか?


 考えているうちに脚は高校へと向かっていた。


 まだ、四時間目の途中であるため、高橋はいつもの図書室で、ゲームでもして暇つぶしをしようと考えていた。

 最近やっとで解除された外での体育の授業風景を眺めてから、誰にも見つからないように図書室のある四階へと向かう。


 どうにか見つからずに図書室の扉を開けたが、その目の前に白衣の一人の女性が立っていて、思わず息を止める……が、高橋は彼女が誰だかわかると、一息吐いた。


 図書室にはいつも無口な事務委員がいる。

 彼女は図書委員なのに、いつも白衣を着て、髪を変わったピンで留めている。


「遠野先生……驚かさないでください」

 高橋は、おもわずそう呟いたが、彼女はそれを無視して、カウンターへと帰っていく。


「上谷なら、奥の席に座っている」

 不愛想にそう呟く。


 こんな授業を受けない生徒にそこまで甘い学校関係者ってどうなのだろうか?

 疑問を感じながら、上谷のいるテーブルへと向かった。


「……おやおや、高橋くん、君と逢うのも久しぶりな気がするね」


 分厚い物理学の本を読んでいた目を一度休ませ、上谷は同じくサボりの高橋へと微笑みを向けた。


「……まあ」

 そう、高橋は相当気を遣っていたのは確かだが……

「あれ? 休み明け前もたしか学校で会ったよな」


 途方もない気分を感じていたのは高橋であって、それを上谷は知る由もないのに。


「そうだね。なにか君は不思議なモノでも見てきたふうな顔をしているからかな?

 思わずツッコんでみただけ……という、イイワケはもう通じそうにないかな?」

「……アンタ、どれだけアレに詳しいんだ?」


 思えば上谷という男、規定のジャージを着ない荒くれ者……。

 いや、だがまさかな。


「アレとは?」

 上谷は、ポカンという感じで高橋を見た。


「いや、失言だ。忘れてくれ」

「そうかい?」

 上谷の口元が満月になる

「まあ、世の中は不思議なモノだからね。偶然がいくつも繋がるかもしれない。例えば――」


 ――と次の瞬間、上谷の姿が目の前から消える。


 その毅然とした風景に、ヤラれた……という思念が浮かびあがる。

 だが、それ以上の感動も驚きもない。既に認知したことに、


「……上谷、先ほどの失言は撤回させてくれ。

 それでアンタ、ドコまで詳しい?」

「……まあ、時が来ればわかるさ」

 そう、指が鳴る音と同時に上谷が目視可能になる。



 今思えば、それは上谷が『IDEA』と関りがあるというカミングアウトだった。


 この告白の理由は、そのあとすぐ明らかになる。

 だが、今の高橋にはそれが彼の性格上の長髪に過ぎないと考えていた。



 この日、珍しく上谷が教室へと戻る姿を拝見する。

 そんなこともあり、モヤモヤした高橋の感情とは裏腹にそれ以降は、不可思議な日々とは偉く違ういつものありきたりな半日が過ぎるはずだった。


 五、六限の授業に出席して、家へ帰宅する。

 ディスプレイを付けてゲーム機に電源をいれて起動させる。

 頭にヘットギアを被せると、そこにはあの世界とは似て異なる異世界が広がる。


 あのARと比べたら陳腐な代物だが、アクションゲームにリアルと虚構の差は必要ないと高橋は考える。


 しかし、下手な苛つきが芽生えてきた。ゲームに集中できない。


 何日もアカリというずっと傍にいた少女を思い出す。

 彼女はまったくと言っていいほどゲームは下手クソだった。

 ステータスの計算で行うゲームとアクションで一瞬の相手の動きの読み合いをするゲームでは、ペプシと珈琲ぐらいの差がある。


『IDEA』はどちらかと言われるとアクションゲームの類ではあるが、それを遥かに凌駕するほどのステータスを保持しているアカリにとっては、それはステータスゲームに相応しいのかもしれない。


 そのせいか、アカリはとてもアクションゲームが苦手だった。

 もう、一週間しかない大会を目前に、対人による感覚制度を高めたいと考えていたが、アカリはあまりに相手にならなかった。


 その面影が下手に思い出されると、不思議と彼女が今何をしているのか、どうしているのか気になって堪らない。

 まるで、借りてきた猫が古巣に帰ってしまい、家庭内が寂しくなっていくように。


 ただ、単純なコンボにミスがないように続けて行く作業。

 決定打に繋がらないための相手の動きの読み合い。

 確実に避けれない攻撃ポイント。その他諸々を頭に考えては、指定キャラクターをわが身のように操る。

 操ると言っても、このゲームをコンマ01秒の駆け引きでしかない。そのパラパラ漫画の中で、将棋のように相手を詰め込んでいく。


 だが、その機体を頭から外した。

 それ以上考えても、自身の精密さがそれ以上保持できないと考えた。


 いつの間にか帰宅していた多希が、隣に座っていた。

 こんな、同い年の理想的な女性を見ても理性が抑えられるのは、多希は高橋にとって妹で、その日々があたりまえだったからだ。


「オサムさん、ご飯はもう食べましたか?」

「いや、まだ食べていない」

「あの……その……」

 多希は戸惑うようにこまねいている。


「二人だけの日々って、久しぶりですね」


 多希はそういうと、オサムの隣へと座る。


「なぜかわかりませんけど、アカリちゃんが来て私たち家族になれたらね……って思えたから。

 私とオサムさんがパパとママでアカリちゃんがその子供で……」

「――ってそれって……」

「えぇっ? いや、その……そういう意味じゃなくて、アカリちゃんってなにも知らない子供みたいだったから。

 同い年だとは思えないほど、生活習慣がなりたってないというか知らな過ぎるというか……」


 彼女は一寸時間を置いた。


「すこしね、パパとママがいたときのことを思い出しちゃった。

 オサムさんと初めて出会ったときのことも。懐かしいけど、あまり考えてなかったから」


 そのとき、多希の頬に水滴が伝っていく。


「……ねえ、アカリちゃんが居なくなっちゃったら私は嫌だよ。

 どう考えても変でしょ? お兄ちゃん、アカリちゃんと喧嘩したんじゃないの?」

「いや……」

 なにか言訳を考えたが、高橋には重いの節がある。


「こんなゴミ箱一杯になるまで、考えてそれでもなにか逢えなくなるのが嫌で、こういう手紙を書いたんじゃないの?

 アカリちゃんどこにも家族とかいないんでしょ? じゃあ、ドコに泊まっているのよ?

 こっそり、家出とか考えているんじゃないの? 絶対に可笑しいこんな、ゲームばっかりやっているお兄ちゃんなんて嫌いだよ!」

「――待て、待て」


 昨日、感情に疎い光に酷いことを言ったのは紛れもない真実。

 それでいて、冷静になったアカリになんのフォローもせず『彼女は平気』だと信じていた。


 高橋は、なんのイイワケもできずに、携帯電話を取り出してアカリの携帯のGPS機能で居場所を探った。

 多希の赤くなった顔が肩に乗ると、ほのかに火照っていたせいか暖かい。


 そして、居場所は……


「……総合体育館?」


 多希の表情が一瞬にして蒼ざめている。


「……兄ちゃんのバカ!!」


 彼女に追い出されるように家から出ると、自転車に跨って全力疾走。

 夕方を迎えようとするこの街は、そんな高橋の感情など知る由もない。

 刻々とじりじりとその日は暗がりを形成し始めていた。


「――あの、バカヤロウ!」

 思わず、脳裏の苛立ちが言葉になる。


 アチラの世界で芹沢アカリという人物が如何に人格が折曲がっていたのかは理解できない。

 だが、既に彼女は憤りのような感情を抑えていたのかも知れない。



 アカリのGPS位置情報が、越谷の外れにある今は営業を中止した地域では有名だった総合体育館にあることに少し疑問を感じていた。

 だから、総合体育館の前でしばらく考えた。彼女は行く果てもなく辿り着いた屋根のある寝床がココだとしたらどうするべきかと。

 廃墟だとはいえ、それをさせてしまった原因を高橋は責任を感じる


 多希にも言われた通り、アカリには今、誰かが必要だとわかっていたのに……。

 それを担うのが高橋しかいないはずだと、今更気が付いても遅い。

 そのことが何度の頭の中で悔やまれる。

 例えていうなら、赤ん坊を山に置いていくほどの悪態ではなかろうかと考えるほどにだ。


 そして、総合体育館の中に入るや否や、そこにアカリがいることは確信した。

 廃墟と化したこの建物内では電機は通じていないはずだ。

 ということは、表と裏が接続されていると、高橋は今までの経験上理解することができた。


「やっぱりな……」


『IDEA』の携帯電話が裏での接続に反応している。


 だから、入口正面をまっすぐ進んだ場所にある第一体育室の戦場と化した傷跡を眺めたとき、一瞬でその場の空気が全く異質な存在へ変わっていく足音が聞こえた。


 そこには、アカリと市川有栖だけではなく、あの病棟にいた一人の少女が地面に打ちのめされたかのように転がっていた。

 いや、楓は元々歩けないのにココに居るはずがない。


 そして、彼女を庇っていたのが敵であるはずの有栖。


「――は!?」


 イマイチ現状が掴めないでいると、アカリイの眼差しがいつもと違うことに気がつく。

 そして、理解する。

 表と裏が接続されているはずなのにどうして、楓は裏である『流の姿』ではない。 


 それでは、まるで流佳乃という偽名をしていた彼女を虐めているみたいだと――思った矢先だった。


 眩むほどの白い光(レイ)が隣を通過する。


 その嫌な感覚から、高橋は右斜め方向へと転がり込んだ瞬間だった。

『ソーラーレイ』が今まで高橋が歩いていたあとにくっきりと黒の直線が描かれた。


「馬鹿か! 仲間だろ!?」


 言葉の出ない高橋を横目に、有栖は殺気めいた声が体育館内に響き渡った。


 そして、自身がしてしまった過ちにアカリの脳が確変が起きる。

 どうして……と、その掌を見つめる


「……わたし、オサムを殺そうとした?」

 この膝が崩れた。


 彼女の顔が涙が出ないほどに崩壊し、あまりにも無様だ。


 手元にあった水晶が落ちる音がすると、有栖がそのレンズを思いっきり蹴飛ばした。


「どうしてこうなってんだ……」


 冷静に物事を考えようとしていた高橋は周りを見渡した。


 しかし、その脳裏に浮かぶ想像のなにが正しいのか、彼は回答に困惑する。

 その真偽は問わず、未だに冷静を保てている人物は有栖しかいない。


 有栖の姿もまた、表の黒髪のショートヘアー。容姿は国家既定のジャージ。

 倒れた楓を介護するために有栖の傍へと走り出した。

 それに高橋は釣られて楓の元へ向かう。


「……全部、銭形っていう男の上位組織が仕組んだことだ」


 死んだように倒れる楓を抱えて、有栖は高橋を見た。


 有栖の身体中には無数の傷と、そこから破けた衣類と血管が痣となり浮かび上がる。


「金髪幼女に流を殺すように命令した……。って、君はやはり中学の後輩くんか?」


 少し男勝りな有栖は、その傷とは裏腹に冷静。


 そもそも、高橋にとって銭形が楓の言葉が本当なのか信じられない。

 そして、もし本当であればどういうことかを想像する。

 思考が頭に飛び込んでくる。


 銭形は楓の正体を探っていた。

 そのすべてがこの殺害を目的としていたのだろうか?


 なにより、それを決めつけるには現状と証拠が足りない。


「先輩……、この状況を教えていただいても――」

「ああ、教えるから……教えるから、今は手当てが先だ。

 後輩くんは金髪幼女を病院を連れてどこか休める場所へ……。

 彼女のケガはもうないはずだから。私は、楓ちゃんをあの病院へと届けるよ」


 有栖は、意識を失っていしまった楓の状態を確認しながらも、アカリへと指をさして気を回した。

 そのとき、高橋は有栖が流の本名を知っていることに気がつく。


「……ゴメン。半分は私のせいもある」

 有栖は無理に笑う仕草をみせる。


 当のアカリの目は虚ろで、正気でない表情をした。

 本当に人形のようだった。


 そして、「し……死にたくない」小さく怯える。


 まるで、今まで自身が死に際にいたかのような台詞だった。

 高橋にはアカリがなぜその言葉を吐いたかの理由がわからない。

 彼女は自身の弱みを悪者たちに握られているかのように、自身の腕で身体を抱え込む。


「流も有栖先輩を無事だ……。お前、どうしてこんなに怯えている?」

 男女の躊躇もなく、とにかく落ち着かせるため彼女の腕の両方を掴んだ。


 それでも、アカリの震えが止まらない。

 高橋は、今までの有栖と流との死闘を知らない。勿論、アカリが課された銭形の命令を知る由もない。



 アカリは流を殺ろうと考えてはいた。

 そのことがゲームとは違うという感覚に麻痺を起こしていた。

 それは本で書いてあった事実でしかない。

『死』という現実がどういうことかを有栖が口ぐさんだように。

 死とは、アカリにとってどうでも良い事のはずだった。だが今確かに、死というのが実感できる。


 死というのは、完全に意識がなくなること。

 それが二度と蘇らないこと。そして、そのことは誰かとの別れということだ。

 だが、銭形は携帯電話の先で語った内容が反復される。



『流を殺せ。あのゲームと同じ感覚でできるはずだから』


 その瞬間、何がなんだがアカリはわからなくなる。

 しかし、その目の前には痛みと共に現れる己の死という存在。

 この場で、自身がアイツ等を仕留めなければ、いずれそれが自身に訪れるのではないかという圧迫感。


 アカリは殺される前に殺すしかないというゲームでの鉄則が、あの優しかった流にさえ刃向ってしまっていた。


 ――そして、この鉄則を守ろうとしているのが、アカリだけではなくて、自身が負えなかった課題を終わらせるために、この場に神が訪れたかのようにあの男が現れた。



「――市川、流を俺に渡すんだ」


 スラリと長身の現実では規定外のコート、その目にはサンブラスの男だが、彼、彼女たちが初めて見る現実での銭形の容姿だった。

 この手には黒い鉄の筒。

 それは『IDEA』では役立たずの代物でも、この現実では一発で人を仕留めるだけの脅威の武器。


 その姿は神に背いた悪神サタンを倒しに来たミカエルのように、この手を拳銃は迷いもなく倒れ込む流とそれを庇おうとする有栖へと向けられている。

 それにあっけもなく高橋の口をあけたままになる。


「お前の目的はナンなんだ」

 有栖は、そんな筒に怖気もしない。


 何か正気があるのだろうと考えたが、その近くに彼女の壊れた携帯電話。

 すぐに彼女の態度がハッタリだと気が付かされる。


 それを知ってか知らぬか、銭形は笑いも驚きもしない。あくまで、なにか冷静を装ったかの態度のまま。


「市川有栖、有栖警備隊という名で時期裏の越谷に対するリーダー候補。

 今のリーダーはこの街を管理する人間が居なくなった数十年前からNPCが管理していた。

 人を増やしていた理由は、『IDEA』の新約聖書の改ざん。

 そして、ある理由から怪我で歩けなくなった楓凪という少女と地元の病院で出会う。

 まあ、リハビリかなにかで彼女を見掛けて声をかけたんだろう。

『上位権限者』という枠組みの本名『楓』という少女には俺自身の異能力『千里眼』は使えないから、予測でしかないんだけど」


 鈍くそのサングラスのガラスが反射する。


「流の正体はね、『上位権限者』だ。

 IDEAでの優待株主みたいな存在なんだよ。……いや、総司令官のほうが妥当かな?

 世界が彼女のことをほしがっている。だが、俺の組織は彼女を殺すべきだと決定した。

 彼女の存在はあまりに危険すぎる」


「――ちょっと待ってよ」

 有栖は口を挟む。

「本当に気持ち悪いぐらいの洞察力……。

『銭形更生委員会』のいつも脳内麻薬垂れ流しの銭形って男がこんな姿だとはね。

 だけど、その洞察力なら蛇とカエルの区別ぐらいできるでしょ?

 楓はホント平凡な女の子……。

 私がこちらに声を掛けたのも認める。

 それがナニ? あの幻の『上位権限者』だって言うの? もし本当なら……」


「本当だ。誰にも伏せていたが、間違いない」

 

 有栖は、なにか苦虫を齧った表情にさせられる。


 ただひとつ、高橋にはなにか悪さをするだけの時間があった。

 そして、楓がんな立場で彼が自身を制御できるはずもなかった。


「『上位権限者』? なんだそりゃ? 

 アンタ、犯罪者捕まえて更生して現実で復帰させるのが目的とか言って、実はあの世界乗っ取ろうとして、悪さ企んでいるんじゃないのか?」


 頭には血が昇る。――その手には、バッチとIDEAの携帯電話。


 表と裏さえ接続(リンク)すれば、携帯が壊された有栖にもなにかしらの手立てがあるかもしれない。

 それは、如何にも他力本願の脅しでしかないにしても、高橋には刃向わなければならない理由がある。


 サングラス越しに銭形の義眼が高橋へと向けられる。


 その目は、近年視覚を完全に失った全盲の人間へと移植が許された直接脳内に神経を通じて資格を与える精密機械の眼。

 その現実でのアドバンテージが異能力『千里眼』へと繋がっているのがわかる。

 その銭形の口が僅かながら微笑んだ。


「参ったね。本来ならこの姿は誰にもみられたくなかったのに。

 君なら俺の友達になってくれるのにな……って本気で思ってたんだぜ?」

「……この口調はやめろよ」

「それはお気に召されない様子で……だけど一つ、ちょうど彼女を連れてきてしまった有栖もいるんだ。

 話をしたいんだが、どうかな?」

「話をするのはいい。

 だがな、どんな理由でも人を殺す理由はないってくらい逝かれちまった……

 いや、この逝かれた思考を戻すことが先決だと思うけどな?」

「……ホント、口は達者だな。

 手が出せないから言葉の暴力だけが強くなった君には仕方がないだろう。

 ……そんなことより、本題に入らせてもらうよ。俺が拳銃を構えているところで、この現状は三対二……、いや、光ちゃんがこの様子じゃ三対一が妥当。

 そもそも、俺には闘う気は一つもない。

 それでいて、君たちにこの俺たちの世界を救う選択肢を与えようと思う」


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