明日夢とマギレ②
窓から飛び出していってしまった姉ちゃんを見た僕は開いた口がふさがらなかった。
「お、追わないと」
一体何が起こったのか理解が追い付かなかったが、感覚的に姉ちゃんを追いかけた方が良いと思い上着を持って外へ出た。
「見失った」
追いかけると言いながらもガスの元栓や家の鍵をきちんと閉めたのを確認していたのだから当然といえば当然だった。
「姉ちゃん、どこに行ったんだろう?」
手がかりか何かが無いだろうかと耳を澄ませながら家の周りを歩いていると、遠くの方からガシャンという少なくとも日常生活ではあまり聞かない音が聞こえた。
「もしかして、姉ちゃん?」
姉ちゃんと関わりがあるという確証は無かったが、弟としての勘のようなものが働いて僕はその音が聞こえた方へ走り出していた。
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