サーヤと少年①
ある日の放課後。
「明日香ちゃん、そろそろ帰るよ」
午後の授業の途中から心地の良い日差しを浴びて眠りに就いてしまった明日香ちゃんを内側から起こしてみたけれど、可愛らしい寝息をたてるだけで起きる気配は無かった。
「もう、仕方が無いな」
いつもなら弟である明日夢くんが起こしてくれるのだけれど、今日に限っては彼女である夏海ちゃんに連れられて授業終了直後に帰宅してしまっていた。
「忘れ物なしっと」
眠っている明日香ちゃんに代わって表に出たわたしは夕日でオレンジ色に染まる教室を出た。
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