カインと明日夢①
5月1日午前0時3分
コンコンコンと誰かが僕の部屋のドアをノックした。
「どうぞ」
「明日夢、こんな時間に申し訳ないな」
ドアを開けてそう言ったのは僕の双子の姉ちゃんである内野明日香だったのだが、口調と雰囲気から僕は姉ちゃんではなく姉ちゃんが何らかの儀式を行って異世界から呼びだしてしまった、勇者のクドルフ・カインさんの方の人格だと気付いた。
「どうしたんですか?」
「一つ聞きたいことがあってな」
「聞きたいことですか?」
「魔王……いや、明日香の友達についてだ」
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