第8話 少年
限りない光栄見る超・進学校、学苑リュケイオン。卒業し願い(元に戻ること)するための第一歩として俺は自分のアームズクリーチャー、怒竜の炳頭:ドラゴンヘッドをやっと起動させた。
「なあ、トマコ。なぜソウルボタン一つだけなんだ?」
「え?ご冗談でしょう、ヒトエ先生。オ、ううん、私・・・」
「慣れないなら男言葉でもいいさ。トーマ。
・・・それよりお前のアームズ、残りのボタンはノーマルボタンですらないぞ」
「え?それってつまり」
「ソウルボタンに覚醒できない。
保険が効かないってことだ。
まあ、ソウルボタン一つで怒竜の炳頭:ドラゴンヘッドを一機担ってるんだから大したもんだ」
このボタンは、愛しの家族、ミニドラゴンのミーンの転生した姿。
瀕死のミーンをアームズにして助けてくれたのは、謎の美魔女(本人談)。
そうか、君はそういうやつだったのか。
瀕死のミーンを助けるついでに俺を女に書き換えたり。
ミーンを七分割のボタンと見せかけて実はソウルボタン一つだけだったり。
元に戻るためのこの学苑この行事グラデュエルで、 保険が効かず苦戦を強いてきたり。
・・・。
「あのクソアマァァァァァァァァァ!!!!」
俺の絶叫はその日学苑中に響き渡ったという・・・。
「しかし不思議だな。
想像と創造を司る粒子、宇留久遠:ウルクオンが七ボタン分ないと学苑に入ることすらできないはずだ。
といってこのボタンからは今は宇留久遠:ウルクオンを感じない。
謎のボタンを作る女、一体何者なんだ・・・・・・?」
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