第五十二話 団子屋慕情(後編)

 差し入れられた焼き団子を口にほおばった瞬間、所沢の藤吉は身の毛のよだつほどの戦慄を感じた。

 盤面を見渡す限り、自分が優位であることは間違いなかった。

 なのに。


――あれれ、おかしいぞ? おらのほうが勝ってるはずなのに……。なんだこの胸騒ぎは……。


「よし、ではそろそろ行くぞ」


 突然、伊藤宗看がさらりとそう言てのけたのだ。


「へ?」


 それを聞いた藤吉が素っ頓狂な声を上げた。

 一瞬何を言われたのかよく分からなかった。


 △7三桂 ▲3三桂成


 スッ——。


 △7五歩


 静かなること林の如し。


 ごろり……


「な、なんだこれは……」


 藤吉が盤面全体を見渡す。

 すでに宗看の左翼陣は完全に崩壊。

 そこには藤吉の竜、馬、成桂が陣取っていた。

 盤面四分の三を制圧したと言って良いはず。


 ところが――。


 ごろり……ごごごごご……


 藤吉の全く予想外の方向から、突如として狼煙が立ち上がった。

 そう。宗看の右翼陣、すなわち七筋である。

 なんと宗看は自玉の頭上からいきなり攻めかかってきたのだ。

 藤吉には、まるで宗看の築いた城が巨大な石塊となってごろごろと転がり出してきたように見える。


「くっ!」


――う、受け止めないと! 攻め潰される!


 ▲6六歩


 藤吉が、玉将の前方に守備駒を押し出す。

 死んでもあれを食い止めろという指示だ。

 先ほどまで意気揚々と攻めていたはずの藤吉が、宗看のたった一手で守勢に回り出す。

 このままの攻め合えば、間違いなく自分の方が先に圧死すると判断したのだろう。


 △5七歩 ▲同 金 △7六歩 ▲同 銀 △5四角 ▲6七銀 △2一飛 ▲同 龍 △同 角


 藤吉が守勢に回ったその隙に、宗看は竜の捕縛に成功する。

 少しずつその差が縮まっていく。

 それでも、藤吉の方がまだ優勢に違いない。

 だが、差を縮められている方にはそうは見えていないもの。


 藤吉はこの勝負に絶対に勝ちたかった。

 あの伊藤宗看相手に優勢を築けるなど、二度とはない好機だったと思っていたからである。


――ひょ、ひょっとしたら宗看様は、おらを焦らせてるだけかもしれねぇ。


――ここで攻め合いにするより、いったん場を落ち着かせて完封を狙ったほうがええ)

 

 達人ゆえの彼の慎重さが、ここで裏目に出ることになってしまった。


 ▲2九飛

 

 正面にいる2一の角に照準を合わせた一手と言える。

 だが藤吉は自分の飛車を、守備にも働かせようとして自陣に打ったのだ。

 攻めだけでなく、守りを重視した慎重な一手だった。


 その瞬間——


 シュン!


 △2八歩


 藤吉の自陣飛車の前に、いきなり手裏剣の歩が飛んできた。

 藤吉の胸にそれが鋭く突き刺さる。


「ぐはっ!」


 ▲同 飛


 いったん飛車を吊し上げてから……


 ばちぃぃぃぃっぃ!


 △8七角成!


 侵略すること火の如し。


 なんと藤吉が目標としていた角が自ら飛び込んで来たのだ。

 ただ捨てによる王手。

 殿様の居る天守閣にいきなり宇宙から隕石が落ちてきたようなものである。

 この手を見て、藤吉が目を白黒させる。


「所沢の藤吉とやら……」


 宗看がいきなり藤吉の名を呼んだ。


「な、なんだ……?」

「将棋家をなめるな」

「……くうぅ!」


 宗看は、僅かな勝機を絶対に見逃さない。

 あらゆる状態から強引に攻めを狙い、豪快に繋げてくる。

 

 まさに荒指しである。


 ▲同 玉 △5九飛打ち


 藤吉守備陣は、てっきり前方から攻め込まれると危惧して展開していたため上ずっていた。

 その後詰めの背後に、宗看の飛車が突如出現した。


 打ち込み飛車、前から攻めるか、後ろから攻めるか。


 宗看の挟撃体制がこれで整った。


 ▲7八銀打 △5七飛成 ▲5二馬


 藤吉もここでようやく事の重大さに気づく。

 守るのではなく、馬を切り捨てて激しい攻め合いを見せる。

 宗看がこれを△同金として守勢に回ってくれれば、勝機はまだ十分にあっただろう。


 だが宗看、△4七龍


 なんと自分の玉将に襲い掛かってくる最強の駒「馬」を素無視して、ひたすら攻め続けてきた。

 やはり、荒指し。

 最初から守るつもりがそもそもない。


 藤吉、▲6三馬


 藤吉の馬が、宗看玉を守っていた金将と銀将を一瞬で飲み込む。

 宗看玉のその姿はまるで、両腕を獣に食いちぎられたようだった。


 それでもなお、宗看は藤吉を襲い続けた。


 手を失えば、その足で相手を蹴り飛ばし。


 足も失えば、その歯で相手を噛みちぎる。


 歯も失えば、残った魂で相手を叩きのめした。


(……これが将棋家、これが荒指しの将棋か……。まったく、おらはとんだ勘違いをしてたんだ。だけど……おらも最後まで諦めねぇ!)


 △同 金 ▲2二飛成 △7二歩 ▲3一龍


 東吉の竜が最下段に入り込み、なんとか力を振り絞って攻めを見せようとする。

 だが、宗看はそれすら無視する。

 当然である。

 かなり前から読み切っていたのだから。


 将棋は、たとえ王将以外の駒をすべて失ったとしても、たった一手でも相手より早く詰ませられれば勝ちなのだ。


 宗看は△7六銀とまたしても銀をただ捨て。

 藤吉は力なく▲同玉と応手するほかない。

 そこで宗看が、駒台に乗っていた角を盤上にすっと置いた。


 △5四角


 遠くから玉を見据えた鋭い角打ちに、藤吉は一気に痺れてしまった。


 ▲6五銀 △7五金 ▲8七玉 △6五桂


 ここで藤吉が投了。


「ま、負けました……」


 不利な駒落ちから始まって、さらに相手の有利な状態までをも許す。

 そこからたった一手。

 ぽん、と7五に歩を突きこしただけである。

 その「歩」が放つ殺気に、東吉は完全に気圧されたのだ。

 結果、全く消極的な自陣飛車を打つ羽目となる。


 投了以降も藤吉が粘ろうとすればできないことはない。

 だが宗看にその圧倒的な力の差を見せつけられた藤吉は、潔く首を差し出した。


(おっかぁ……、おら将棋師と戦ってみてよぉくわかった。子供のころ憧れてた将棋の世界ってのは、おらが想像していたよりもすげぇもんだった)


 伊藤家当主、「荒指し」宗看の圧勝であった。


「ありがとうございました」と藤吉が宗看に礼を言う。

「うん? ああ、際どい勝負であったな。攻め合いになれば俺の負けだったろう」


 宗看もまた、この勝負に絶対負けられない立場だったはず。

 だが臆病なところを見せずに、最後まで勇敢に攻め続けた。


「宗看様。おら、ほんとうに勉強になりました」

「おお、そうか。それは良かったな」


 藤吉の顔は、とても清々しかった。

 これまでのように「自分の人生はこんなんじゃない」と悩み続けるのではなく、さっぱりと諦めをつけて前を進もうとする気持ちがそこに見えていた。


 長男だから、次男坊だから。

 たしかにそれは自分のせいではないかもしれない。

 だが、それを言い訳にしてくすぶるくらいなら、いっそ今を精一杯生きたほうがよっぽど良いではないか。

 

 ——俺は、そうやって生きている。


 藤吉には、宗看の指し手がそう告げているかのように思えたのだ。


「さて……、どうやら決着がついたようだな。ではその方たち――」


 立会人の曲淵甲斐守が、御家人の次男坊達をじろりと睨みつけた。

 実はこの旗本、曲淵景漸まがりぶち かげつぐという。

 武田信玄の家臣の末裔で将棋が大好き。

 大橋宗英の門人として日々腕を磨く生粋の武士だったのだ。

 

 さらに、最近になって北町奉行(警察の長官)に就いたばかり――


「ひぃぃぃぃ!」


 御家人の次男坊達は、これはまずいとおよび腰になって逃げようとする。


 だが——


 いきなり隣の部屋の襖がばっと開いた!


火盗改かとうあらためである!」


 長身の目つきの鋭い男がそう叫びながら入ってくると、その後に続いて配下の同心、与力たちも一斉に広間へ駆け込んできた。


「その方ら、賭け事がご法度であることを承知の上、たびたび行っていたようだな。それに余罪もいろいろとあるらしい。すでに調べ済みであるぞ! ものどもこやつらを全員ひっ捕らえよ!」


「ひえええ!」


 悪党はこれにて一網打尽である。めでたしめでたし。



 後日、福泉藤吉は、念願だった将棋家に入門を果たす。

 もちろん日々の仕事があるので、月に一度の通いの門人ではあるが。


 最晩年の藤吉は、伊藤家から七段免状を贈られている。

 これは当時の在野棋士として最高峰。

 江戸在野棋士の重鎮となった彼に、将棋家も最高の敬意を表したのである。


 ――何事も遅すぎることなんて、決してないのだ。


 福泉藤吉の人生は、それを我々に教えてくれている。


 ――弐―― 


 伊藤宗看と福泉藤吉の決戦のあと。

 五月晴れの気持ちの良い空が広がる日のこと。


「ほら、ほら! 宗看様!」


 大橋宗与少年が、荒指し伊藤宗看の背中をぐいぐい押し出ていた。

 背中を押された宗看は、じりじりと前に擦りだして行く。

 目の前には——

 おせんのいる団子茶屋があった。


「う、うむ。しかしな……。やはりその、迷惑ではないか?」

「もう、意気地がないですねぇ。将棋盤の前ではあんなに勇敢なのに!」

「う、うるさいぞ! 将棋は関係ないだろう、将棋は! 俺はこういったことが疎くてな。さっぱりわからんのだ」


 宗看はそう嘆いてがっくりと肩を落とす。

 宗看にとって、お千に「好きです」と伝える方が、切腹を賭けた真剣勝負よりも敷居が高いらしい。


 そもそもこの状況は、宗看の戦勝を祝う宴の席でのことから始まっていた。

 宗看の父五代伊藤宗印は、宗看が「所沢の藤吉」と果たし合いをすることになったそもそもの経緯を聞いてあきれ果てた。


「なんと、我が子ながら情けない……。好きな女を誘うこともせずにただ団子を頬張っていただけ……」

「し、しかし俺はそういったことに不慣れでして……」

「よいか、宗看!」

「は、はい!」

「今から、儂の若いときの話をしてやる……。一回だけしか言わんからな。心して聞けよ」

「は、はぁ?」


 実は、五代伊藤宗印もまた伊藤家の養子だった。

 彼の本名は、鳥飼忠七という。

 菓子屋の次男坊だったのだ。


 忠七には許嫁がいた。

 小夜という別の菓子屋「青木屋」の娘だった。

 忠七は、将来小夜と結婚して、青木屋を継ぐことになっていた。

 だが、忠七は将棋師になる夢を最後まで諦めることができなかった。

 悲しむ小夜との許嫁の約束を破り捨てて、伊藤家に飛び込んだのだ。


 その後、鳥飼忠七は、五代伊藤宗印となって名人を目指す。

 長い年月の中で、苦しい修行を積み重ね順調に昇段を重ねていく忠七。

 そんな忠七も、とうとう御城将棋に出仕する身分となった。


 その年の十一月十六日、御城将棋の前日に伊藤家にお菓子が届いたのだ。


 小夜の店からのお菓子だった。


 小夜は忠七に婚約を破棄された後も、忠七の夢を応援し続けていた。

 そのお菓子は、毎年御城将棋の前日になると決まって送られてきたそうだ。

 

 忠七はそのお菓子を泣きながら頬張って、御城将棋に出仕した。

 だが結局、忠七の夢は七段で終わることになる。

 名人になる夢はついに叶わなかったのだ。

 それでも小夜は、終生独身を貫いたとも伝えられている。


 努力や美談だけでは片づけられない勝負の残酷さが、将棋の世界には存在する。


「だから儂は、お主にはきちんと思いを遂げてもらいたいのじゃ」


 菓子屋の倅が将棋所に――


 当時、そんな心無い風刺が江戸市中に流れたらしい。

 伊藤家の名跡を継ぐ条件として、忠七はまず箔をつける必要があった。

 そのためにも名門武家に婿入りした上で、伊藤家にあらためて養子になることを求められたのだ。


 五代宗印は、そんな小夜のことをずっと悔いているらしい。


「よいな宗看、おせんどのに気持ちを伝えるまで、屋敷に帰って来んでもよいぞ!」


 いきなり五代宗印が、宗看のことを半ば勘当してしまう。

 ひょっとすると父の逆鱗に触れると息子が勘当されるというのは、伊藤家の食卓におけるお家芸のひとつなのかもしれない。


「そ、そんな父上……ひどいではございませぬか。俺は在野にも勝ちましたぞ!」

「それとこれとは大違いじゃ。きっとお千殿は待っておる。女を泣かすでない」


(お、女を泣かしたのはあんたじゃないのか……)


 困り果てた宗看が、九代大橋宗桂と大橋宗英に助けを求めるようにちらっと見た。


「名人、宗英様、お二人からも父上になんとか言ってください!」


 将棋家三家の伝統として、一度家中で内紛が起きれば他家が仲裁するしきたりでもあったのかもしれない。

 だが二人は、むさっ苦しい「荒指し」に泣きつかれて苦笑いをしながら、

「勝負師として華々しく散ってこい」

 と、無情にも宗看を屋敷の外に放り出したとか。


「(ぐうぅ。父上たちもお人が悪すぎる。これで俺がおせんどのにふられでもしたら……、将棋家は天下の笑いものになるではないか!)」

 

 宗看は歩きながらぶつぶつと独りごちていた。


 付き添いとしてその後ろを歩いていた宗与少年は、心の中で、

「(いや、おそらく将棋家の権威はそんなものでは揺るぎはしない。あなたの評判が地に落ちるだけです)」と冷静に分析する。


「ふふふ、ご安心めされよ、宗看様! この宗与にすべてをお任せくださいまし。こう見えても私は色恋沙汰の本をたくさん読んでおりますゆえ」と宗与少年が胸をどんと叩いた。


「うるさい! お前の助言は、『やれ和歌を送れ』とか『着物に香りをつけろ』なぞ古風過ぎるのだ! ぜんぜん役に立たぬわ!」と宗看が宗与に吐き捨てる。


「そ、そんなことありませんよ! 昔の貴族はそうして愛を育んだのです。それに今だって男から恋文を出すのが相場と決まってます。ほら先日私が下書きしてあげた手紙、ちゃんと清書して持ってきましたか?」


 宗与少年が、きらきらした目で宗看に尋ねた。


「いや、あれな。破り捨てた」


 宗看がばっさりと酷いことを言う。


「ええええええ! ちょっと、何でですか!? せっかく徹夜して書いてあげたのにぃ……。宗看様、ひどい!」


 宗与は本気で傷ついた様子で、その場でしくしくと泣き始めた。


(なんと、てっきり冗談で書いたものだと思っていたのだが……)


 宗看はちょっとやり過ぎたかと反省し、

「いや、……その代わりと言っては何なのだが……自分で作ってみたぞ」


 そう言って、一枚の紙片を懐から取り出した。


「え!? 見せてくださいよ」と宗与がさっと手を伸ばしてその文を奪い取る。

「こら! 見てはならぬ!」と宗看は恥ずかしさのあまり奪い返そうとする。

「えっと……はて、なんですか、これ?」

「う、うむ。その……なんだ。俺にはこれしか思いつかなかったのだ」

「……うふふ、なんとも宗看様らしいですね! まぁ、これはこれでいいんじゃないですか」

「ば、馬鹿にするな! もう返せ!」


 そう言って宗看は文を奪い取り、そのまま団子茶屋に駈け込んでいった。

「あ、ちょっと宗看様! 待ってくださいよ!」と呼び止める宗与を無視して。


 宗看が茶店に駆け込んでみると、目の前にはお千がいた。

「あ、宗看様! その節はありがとう—-」

「おせん殿、こここここれを!」


 話を全く聞こうともせずに宗看が、手の中でくしゃくしゃになってしまった文を彼女の胸元へとぐいっと押しつけた。

 そうして、何も言わずにその場からさっさと逃げ帰ってきたのだ。


 まさに――「速きこと風のごとし」であった。


 受け取ったおせんは文をその場でそっと開く。


「あら、なにかしらこれ?」

「どうした千(せん)? さっき宗看様がいらしてたみてぇだが……」


 話し声を聞きつけてきた団子屋の主人が、店の奥から顔を覗かせる。


「ええ、宗看様がこれを私に下さったの。ねぇおとっつぁん、これって将棋?」

「なんだいそりゃ? ああ千(せん)、これはな『詰め物』っていうんだよ」

「詰め物? ねぇ、私ちっとも分からないわ」

「おお、そうだな。ちょいと待ってな。わしが解いてやるからよ。……うん、なるほどな。ははは! 千(せん)お前良かったな! おめでとう」

「なんです? 一体どういうことなのです?」


 お千は首をかしげながら「意味が分かりません」という顔をしていた。


 その後、お千は伊藤宗看と結ばれることになり、三人の男児を産むことになる。

 周囲から恐れられた荒指し宗看にも、ただ一つ怖いものがあった。

 愛する妻の涙には弱かったそうである。

                     (第十一章「六代伊藤宗看」完)


【宗歩好み!TIPS】『六代伊藤宗看』

 九世名人大橋宗英の亡き後、長く名人空位の時代が続く。

「荒指し」はそんな将棋家を守り続け、天保元年晴れて念願の十世名人となる。

 宗看、このとき五十六歳。

 後継者に先立たれながら、天野宗歩や大橋柳雪の台頭に頭を悩ます彼は、七十六歳まで江戸時代最後の名人として生き続けた。   


※ここで登場する詰将棋を、著者が自作してみました。「小説家になろう!」様にて紹介しておりますので、よろしければ合わせてご覧下さい。。                 

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