第13話
私は言う。「先生」「なんだ?」「ちょっと、トイレ行ってきます」「わかった。すぐ戻って来いよ」「はい」私は、ほんの少し、口角を上げた。
私はひとまずトイレに入り、少し経ってから辺りを見渡した。大丈夫。みんな授業中で、廊下には誰もいない。ここから、右に曲がって、階段を駆け上がって、四階まで。そこから、左に曲がって、非常階段のとびらをブチ破る。そこからは、飛び降りるだけだ。ヘマ、しないようにしよう。ポケットの中のカッターをぎゅっと握り締めて、呟く。「大丈夫。いける。がんばれ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます