第12話


「お前さ。お前、援交してるだろ。」沈黙。「…なんのことですか?」「しらばっくれるなよ。先生方、みんな知ってる。」なんでだろう。どこから漏れた?サイバーポリかな。痺れを感じるほどの緊張を感じる私の体とは反対に、意外と冷静な頭で考える

「…とりあえず、両親を呼んで話をする。それまで放送室で待機だから。ほら。行くぞ」

…両親?それはだめだ。そんなことしたら、私、ほんとに、殺される。でも冷静に考える。大丈夫だ。死ねばいい。自殺してしまおう。そうすれば、絶対大丈夫だ!そう思って、私は冷静になった。ポケットにはカッター。学生鞄には、いつ死んでもいいように書いておいた遺書が入っている。いつでも、死ねる。だんだん、痺れが取れてきて、なんとか真っ直ぐ歩けた。先生が、言う

「お前、さ。逃げるだろうから俺がこの部屋にずっといるから。」想定内。

「…わかりました。すいません」…沈黙

先生が言う「ほんと・・・〜☆$%☆$」

何を言っているのか。何も考えないようにする。聴覚、シャットアウト。視覚。シャットアウト。真っ暗で無の世界に沈む。思考だけを働かせる。……大丈夫だ。いける。本気で、死のうと思っている。私は今、屋上に立っているも同然だ。あと3分…あと2分…あと1分…。…3.2..1..0。

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