第8話


生きて行くのが、嫌だ。そう思っていた最中で、私は、学校の教頭先生との面談をさせられた。担任の先生と、両親、自分と、自分の担任、学年主任の先生。今にも叫び出しそうな喉を抑えて、聞いてた

「三年生になったら、保健室登校をやめにしてください」

私は心の中で溜息をついた。また、黙って聞いていよう。こんなことは何度もあったから、全然大丈夫…大丈夫。でも、次の瞬間、頭が真っ白になった。

「三年生になっても改善されない場合…退学してもらいます」私、何も考えられなくなった。何もわかんなくなって、気付いたら、目を見開いて泣いてた。高校に行っても改善の余地がない、私を弾くのは、公立ならできないけど、私立中学校にとっては、もしかしたら、本当に容易な事なのか。気付いて、涙が乾いた。私は考えた。先生にも虐めだと認識されずに、毎日、苦しい思いをして、なんとか、学校には登校してたのに、そっか。退学、なんてさせられるんだ。私は、久しぶりに怒りを覚えた。その瞬間、気付いたら言ってた

「三年生になったら、ちゃんと教室に行きます」言ってから、私何してるんだろうって、思った。いや、これでいいんだ。私は、その日から、変わってしまった。本当に、変わってしまったんだ。

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