第9話


三年生、春。二年生の時は行かなかった始業式も、私は参加していた。授業も約束通りほとんどでて、先生も少しは安堵したと思う。これが、表面の、私。私は、幼くて、勇気がなくて、純粋な自分と、さよならした。二万五千円。まだ何も知らなかった私は、その値段で体を売った。無感覚で途切れ途切れの記 憶。でも、後悔はしなかった。ゆういつの悔やみは、初めてをたったの二万五千円で売った事。今となったらわかる。10万以上は、価値あったな。って。でもやっぱり、仕事と言っても毎回SEXをするのは気が進まなかった。私は使用済みの下着を販売し始めた。一枚、一万円程度で売れるし、スリルもあって、仕事として、頑張れる程度にしている。それを友達のマイに話したら、「私も金欠だし、仕事する。」って言われた。私は、マイが嫌いだ。ブサイクで、努力もしないし、顔一杯にニキビだらけ。性格も悪くて、表面だけ取り繕ってて。私は、嫌い。でも、私が選べる立場じゃないのはわかってたし、仲間がいたほうが安心かなと思って、「いいよ」と答えたその日からは、一緒に仕事をした。

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