平凡高校生との単純恋愛

@kikousa199077

第1話

木谷坂東高校、入試試験の時から僕と彼女の恋愛ストーリーは始まっていた。



「未人!入学式遅れるぞ!」

「はいはい。んじゃ行ってくる〜」

心配性の父に言われた通り、今入学式に遅れそうだった。僕、幸島未人は木谷坂東の新入生代表に選ばれその代表挨拶を徹夜で考えていたため、今この状況にある。

ギリギリ集合時間に間に合い自分のクラスに入った。

「お!おせーぞ未人!もう先生来るぞ!」

話しかけてきたのはいつもずっと一緒である

遠山晴樹。そして

「未ちゃーん!生徒代表挨拶ガンバ!」

「へいへい、任せんしゃい。」

中学の時の元カノ、岸原日向子。別れたというのは、親の都合であった。

「ふぃー」

自分の席に着き、黒板を見る。そこには

〈入学おめでとう〉と小学校のようなことが書いてあった。そして僕は目を下ろした。

その視界には、試験日に僕の後ろに座っていた子だった。へー、受かってたんだ。と最初は思っていたが彼の心は徐々に動かされていくということは思ってもいなかった。

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