第4話童貞VSパリピ2
ー俺は唖然としていた。
これだけ綺麗な笑顔をいつぶりにみただろう。
そんな事考えてる場合じゃない!
頭を振って、素早く立ち上がった。
「近い!馴れ馴れしいんだよ!お前俺と仲いいわけじゃないだろっ!!何で俺にそこまで絡むんだよ、、、」
思いをぶちまけてしまった。荒れる息遣いのせいで上手く伝えられたか分からないが、、、
「理由かぁ、、中学が一緒だった。からじゃダメ?かな。」
照れくさそうに彼女は笑いながら答えた。
てへへへっじゃねぇよ!
クソォ可愛い、、このままじゃ俺が暴走してしまう。
取り敢えず時間が時間だ、早く帰ってもらいたいんだが、、、
「まぁ理由はなんでもいい。とりあえず今日は帰ってくれないか?もう時間も時間だ。何よりお前と話すのが疲れた、、」
これで帰ってくれなければ俺は意地でも家に戻ってやる、、、
恨めしい顔で彼女を見ようとしたが、、、顔が可愛いので直視できず下を見てしまった。
俺はカスかっ!
心の中で嘆きながら彼女の返答を待った。
彼女は少し考える素振りをして閃いたようにこう言った。
「ならっ!連絡先交換しない?
それなら帰ってあげる!」
彼女は得意げに言った。
まぁ、それぐらいならいいか、、
俺はそう思い携帯を出した。
「ん、じゃあ帰ってくれ、、わざわざ家まで来てくれてありがとう、、」
彼女は満足そうな顔でこう言った。
「ありがとっ!あ、あと私の名前は和泉あかりね!あかりんって呼んでねっ」
ウィンクしてんじゃねぇよ、、呼ばねえよ、、
「そうそう!知らないと思うけど私の家向かいのマンションだから!颯汰君の部屋2階だよね?いっつも電気ついてるからさ分かっちゃった!」
怖っ!逃げられねぇじゃねぇか!何で見てんだよ!
「それじゃぁ今日は楽しかったよ!中学の頃とは少し違ったけど、、やっぱり颯汰君おもしろい!」
「それじゃっ!またねっ」
彼女そう笑いながら手を振って去ってった
嵐が通り過ぎたみたいだ、、、
彼女背中がみえなくなった。
「よっこらしょ」
俺はおじいちゃんかよ、、、
そう思いながら肩を落とし部屋に戻った。
またねっ、、か、
久しぶりに聞いたなそんな言葉。
アイツの笑顔可愛かったな、、、、
そんな事を思いながらゆっくりと椅子に座って携帯を見た。
「颯汰君!楽しかったよ〜♪また話そうねッ」
もう送ってきてんのかよ、、
だけど、、可愛い、、、
そう思いながら
「俺は楽しくなかった!出来ればまた話したくない♪」
こんな感じで良いか。携帯をそっと閉じた。
ん、俺なんで外に出ようとしたんだっけ、、、
あっジュース!もっかい買いにでてくるか、、、
ジュースを買って彼女の事を考えながら自販機にすがり1口飲んだ。
ん、今日は特別美味しく感じるな、、、
これもアイツのせいか、、
「あかりん、ね」
そう呟き、ジュースをもう一口飲んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます