玲未と会った最後の日


 卒業式の次の日、つまりファミレスで四人集まり語り合った日の翌日だった。僕は解放感に任せて一日中をダラダラと過ごした。昼まで寝て、あとはゲームしたり漫画読んだりという何の起伏もない一日を過ごす予定だった。ただその予定の変更を告げる電話が夜の七時に鳴った。

 夕食が出来たからリビングまで来いという母親の声に返事をして、読んでいた漫画を閉じた時に携帯電話が震えた。その瞬間は鮮明に記憶に残っている。もう何度も読んでいる漫画ではあったけれど、母親に呼ばれた時は盛り上がるシーンの途中だったので、そのシーンの最後まで読んでしまおうか迷っていた。けれどそこですぐにリビングに行かないと母親の機嫌が悪くなってしまうことを僕は学んでいた。だからもういいやと諦めて漫画を閉じた。その瞬間だった。

 亜矢と表示された画面を見て、何だろうと思いながら電話に出た。

「もしもし」

僕がそう言い終わる前に亜矢が電話の向こうで叫んでいた。

「亮! すぐ来て。玲未が……。いや、とりあえず今すぐ来て! 玲未の家の近くの公園! 覚えてるでしょ。みんなで遊んだとこ!」

僕は事情が全く飲み込めなかった。ただ亜矢が必死に叫ぶほど何か大変なことが起きていることはわかった。そしてそれが玲未に関係があるということも。

「わかった。わかったから。でも一体何があった? 落ち着いて話してみてよ」

僕はとりあえず部屋の中央で立ち尽くしたまま話した。

「私もよくわかんないの! たださっき玲未から電話がかかってきて、震えた声で言ってたの。殺しちゃったって。お母さんを包丁で刺しちゃったって」

「え?」

僕は耳を疑った。ドラマの中でしか聞かないようなセリフが今僕に降り注いでいた。文字通り硬直している僕をよそに亜矢は話し続ける。どうやら走りながら電話しているらしく、息が乱れて途切れ途切れになっている。

「今どこって聞いたら公園の隅で座りこんでるって。だから今から行くから絶対そこを動かないでって言ったの。だから亮も来て! 亮の方が家近いでしょ?」

「わかった。今から行く。奏太にも電話しとくから」

「うんお願い。私も急いでるから、亮も急いで!」

 そう言って電話は切れた。僕は三秒間立ち尽くしていた。亜矢の言葉がその三秒で何周も繰り返し駆け巡った。包丁。殺した。公園。いくつかのキーワードがばらばらになって脳に入ってきて、うまく組み立てられない。歯車が欠けた機械のようだ。けれどそれは三秒間だけのことだった。そんなことはどうでもいい。とにかく今は動き出さなければならない。一秒でも早くあの公園に行かなければならない。それだけは確かだ。亜矢のあんなに切羽詰まった声は聞いたことがない。まだ脳内に反響している亜矢の言葉が僕の体を急き立てる。

 僕は部屋着だったけれどコートだけを来て部屋を出た。

「ほんとにごめんだけど、ほんとにやばいからちょっと出てくる。まじで緊急事態だから」

そんな理由にならない言葉を並べて僕は家を飛び出した。ここから玲未の家までは電車で一駅だ。それくらいなら自転車の方がきっと早い。ホームで電車を待つなんてそんな悠長なことはしてられない。

 僕は自転車に跨りながら奏太にも伝えなくてはならないことを思い出した。携帯電話で奏太に電話をかけつつ、自転車を漕ぎ始めた。二回のコールで奏太は出た。

「おっすー」

僕はそんな奏太の間の抜けた挨拶を無視して話し始めた。

「奏太、今すぐ来い! 玲未んちの近くの公園。みんなで遊んだとこ。覚えてるだろ? 今玲未がやばいんだって。さっき亜矢から連絡が来て亜矢も向かってるから。今すぐ出来るだけ急いで来い!」

そこまで一気に入ってから一息ついた。全力で自転車を漕いでいるせいで呼吸はどんどん浅くなる。

「ん? どういうこと? 全然意味わかんないんだけど」

さっきよりは真剣味のある口調に変わったけれど、まだいつも通りの奏太だった。

「こっちだってよくわかんないんだけど」

そこで息継ぎを挟む。

「玲未がお母さんを包丁で刺して今逃げてるっていうんだよ。それであの公園にいるらしくって亜矢も今向かってる。それしかわかんない。でもとにかくとてつもなく大変なことが起きてるってことはわかった。だから奏太も今すぐ来い。わかったか?」

「わ、わかった。とにかく今すぐあの公園に行ったらいいんだろ?」

「そう!」

そう言って電話を切った。片手で携帯電話を持っている状況じゃ全力で漕げない。ポケットにしまうと両手でしっかりとハンドルを握り、立ち漕ぎでスピードを上げる。ここからだと急いで十五分か? いや、本気を出せば十分だ。とにかく必死でペダルを漕いだ。筋肉が悲鳴をあげるのもなにもかも無視する。あの公園の片隅で玲未が震えて座り込んでいる姿が目に浮かんだ。四人で遊んだあの公園。玲未が一人暮らしを始め、三人でその部屋に遊びに行ったのが昨日のことのようだ。玲未が作ったタコライスをみんなで食べ、そのまま公園へ散歩がてら歩いて行った。まだその光景も脳に焼き付いている。奏太と亜矢がブランコを漕ぎ、僕と玲未がその横のカバとライオンのバネが付いた乗り物に座っている。そして四人で馬鹿みたいに笑い合ったあの光景が。

 視界の端で流れ去る景色なんて少しも覚えていない。ただひたすら必死に足を動かした。交差点を渡るたびに赤信号にひっかかっているような気がして気持ちだけ焦っていく。それは自転車を追い抜いていくサイレンを鳴らしたパトカーを見てはさらに増していく。初めは冷たく感じた風も、汗をかいて熱くなった体を冷ましてくれる涼しい風に変わったころ、最後の角を曲がってあの公園が視界に入った。

 公園の入り口で自転車を降りる。太ももの疲労で足が少しふらついた。けれどそんなことを気にしている場合じゃない。僕は街灯が一つしかない暗い公園の中で目を凝らして玲未の姿を探した。首を左右に振りながらゆっくり歩き公園の中央付近まで来た時、亜矢の声がした。

「亮! こっち!」

声を潜めながらも出来るだけ叫ぶ亜矢が滑り台の裏にいた。公園の隣にはフェンスを挟んで小さな神社があり、そのフェンス際に滑り台がある。だからその裏が一番暗く目立たない場所だった。ここからじゃ玲未の姿はうまく見えない。

 走り寄ると亜矢に背中をさすられる玲未の姿が見えた。玲未は膝を抱えるように座り込み、その横で亜矢が助けを求めるような目で僕を見た。

「玲未?」

恐る恐る声をかける。

「亮?」

玲未が顔を上げて僕を見た。その顔は驚くほど青白く、暗いせいだと思いたいほどだった。

「ごめんね」

「え?」

僕に謝る玲未は弱々しく微笑んだ。すべてを諦めたような微笑みだった。

「なんで謝るんだよ」

玲未のそんな笑顔を見た瞬間、心臓が止まってしまうかのように胸が締め付けられた。涙がまぶたの下に溜まっていく。隣の亜矢はすでにもう泣いていた。

 原付バイクの音がして、公園の入り口を見ると、奏太がバイクのまま公園の中央付近までやってきて降りた。一、二回周りを見渡すと僕達を見つけて走り寄ってきた。

「やばいって。パトカーめっちゃ来てる」

ここから玲未の家までは歩いて五分と少しあった。だからサイレンの音がとても大きく聞こえるというわけではない。確かにさっきから何度も聞こえた。けれどだからといってそれを言いながら近づく奏太の口を塞ぎたくなる。今はそんなことを言う状況じゃない。

「あ、ごめん」

玲未の様子に気がついたのか奏太はすぐに謝った。僕は心配になって玲未を見た。亜矢もそれは同じだった。けれど玲未の表情は少しも変わらず、弱々しく微笑んだまま、また謝った。

「奏太も来てくれたんだ。ごめんね」

「玲未……」

奏太は言葉を失って座り込んだ。亜矢は涙を流しながら玲未の背中をさすっている。僕も何も言うことができない。涙が一筋、二筋と流れていくのを肌で感じるだけだった。パトカーのサイレンも聞こえなくなり、周囲の音がほとんど消えた。亜矢がすすり泣く声だけが聞こえる。どうしていいかわからないのは奏太も同じようで、目があったけれどお互いに首を振るだけだった。

 きっと五分も経っていない。けれど時が止まってしまったかように僕達は動けなかった。このまま夜が明けて朝が来るんじゃないかと思うほどだった。それを打ち破ったのは奏太だった。

「なあ、何があったんだ?」

僕は息を飲む。聞きたいけれ飲み込み続けた言葉だった。玲未を見つめる。いつの間にか玲未の顔からは微笑みが消えていた。

「お母さん、殺しちゃった」

亜矢から聞いていたとはいえ、直接その言葉を聞くと体が固まった。体中を流れる全ての血液がその瞬間凍ったような感覚に襲われた。そして同時に亜矢の泣く声が止まった。

「でもいったいなんで……」

また奏太が尋ねた。僕には口に出せないことを奏太は簡単に口にする。奏太だって勇気を出して口にしていて、全然簡単じゃなかったのかもしれない。けれどそれを言葉にする勇気を僕は持ち合わせていなくて、奏太は持っている。こんな状況なのにそんなことを考えてしまう自分が嫌になる。

 玲未は奏太の質問を聞いても表情を変えなかった。と思っていたら少しずつ緩んで昨日からよく見せていた悲しそうな微笑みに変わった。そして微笑みになったと思った時にはもう目から涙がポロポロとこぼれ始めた。そうなると表情も泣き顔に変わって静かに泣き出した。

 一体玲未に何があったんだろう。玲未からお母さんの話はほとんど聞かなかった。きっと親が離婚したことも何か関係があるんだろう。そんなことを思いながら泣いている玲未をただ見つめた。

 本当にどうしたらいいのかわからない。三人とも同じ気持ちだったと思う。泣き止んだ亜矢も潤んだ目で玲未を見つめている。奏太は玲未を見ていられないのか暗闇を凝視していた。

「ほんとにごめん……」

玲未は泣きながらまた謝った。

「どうして玲未が謝るの?」

「むしろ俺らが謝る方だって。なんも出来なくて」

亜矢と奏太がそう言って玲未を慰める。それに比べて僕は何も言えなかった。黙って二人の言葉に頷くだけだった。どうして僕はこんなに駄目な人間なんだろう。喉が固まって何も言葉が出てこない。目の前で苦しんでいる大切な友達がいるというのに僕は固まって動けず言葉も出ない。肝心な時に役に立たない。

「みんなに黙ってたことがあるんだ」

玲未の言葉に三人が頷く。

「お母さんの再婚相手がいるんだけどさ……。少し前、秋ぐらいかな。その人がやたら私と会いたがってきてさ」

嫌な予感がした。もうこれ以上聞きたくないと思ってしまうほどに。

「初めは別に会うくらいならいいかなって思ってたんだよね。お母さんの再婚相手だしあんまり失礼な扱いも出来ないなって思って」

「うん」

亜矢が小さく頷く。僕は息をするのも辛かった。酸素が肺に上手に入ってこない。きっと木口が言っていたのはその人のことだったんだ。季節を越えてようやく合点がいった。

「でもそのうち私の家にまで来るようになって……。本当に嫌だったし、何度か嫌って言ったんだけど、私のせいでお母さんがまた悲しい思いしたらって思うと……、どうしていいかわかんなくなって。それで……」

 だんだん嗚咽が激しくなって玲未の言葉も途切れ途切れになる。

「もうこれ以上はいいよ。わかったからもう大丈夫だから」

奏太が玲未の言葉を遮る。僕もこれ以上は聞きたくなかった。その先にどんな展開が待っていたのかは、僕にだって容易に推測出来た。

「ごめん。本当にごめん。何も気づけなくて……」

亜矢はそう言って玲未を抱きしめた。二人の嗚咽や泣く声が重なる。僕は頭が真っ白になってますます動けなくなった。愕然として息をするだけで必死だ。焦点も合わず、視界の中で抱きしめあって泣く二人が見えるだけだった。その横で奏太が地面に拳を叩きつけて行き場のない怒りを吐き出していた。

 僕は今まで玲未の何を見ていたんだろう。玲未と二人で話したあのカフェの時間はなんだったんだろう。上辺だけわかった気になっていて、何もわかっていなかった。こんな肝心な時に、一番大切な時に何もしてあげれない。そして気が付いた時にはもうすでに遅かった。悔しさ、悲しさ、怒り、恥ずかしさ、様々な感情が頭の中で渦巻いて混沌として苦しくなる。目の前の玲未を通して自分の情けなさを突きつけられているような気がしてならない。周囲から優しいと言われて喜んでいたお前は肝心な時になんの役にも立たないものなのだ、と言われているような気がして今までの自分が崩れていく。

「昨日の夜が本当に楽しかった。本当に本当に楽しかった」

涙も落ち着いたようで、玲未がまた話し始めた。亜矢も抱きしめるのを止めて、玲未の顔を見つめた。

「楽しすぎて、自分が本当に駄目な人間だって思った。みんなと友達でいていいのかなって思うくらい。でもみんなの笑顔見てたら友達でいたいって思った。そんな簡単に三人のことを諦められなかった。だから今の状況からなんとか抜け出そうって考えた。それで今日お母さんに会いに行った。全部話してしまおうって」

「そっか」

奏太は悲しい目をして言った。喜んでいいのか悲しんでいいのか一瞬わからなかったけれど、やっぱり悲しかった。

「でもお母さんに期待した私が馬鹿だったんだよね。お母さんは私じゃなくてあの人を選んだ。むしろあの人を奪った敵として私を扱った。そこにあの人が帰ってきて。そこからはもう頭が真っ白でさ。気が付いたらお母さんを包丁で刺してた。ほんと駄目だなあ私って。やっぱりみんなともう友達でいれないや」

そう言って玲未はあの悲しげな笑顔を見せた。

「そんなことないよ。なにがあっても友達だから……。だからそんなこと言わないでよ……」

亜矢はそう言ってまた泣きながら抱きついた。僕は依然頭は真っ白だったし、固まったまま動けなかったけれど涙がまた流れ出したのがわかった。奏太も肩を震わしていた。

 本当に終わってしまった。秋に感じた終わりなんて本当の終わりじゃなかったんだ。あの時にもう四人の関係は終わってしまって、笑い合った日々は戻ってこないなんて思っていたけれど、まだ終わっていなかったんだ。本当の終わりは今やって来たんだ。これでもうなにがあっても、あの楽しい日々はもう戻ってこない。まだ諦めるには早かったのに。どうして、もう自分には何もできない、関係が終わっていくのに抗うことは出来ない、なんて考えてしまったんだろう。

 僕は手のひらから大事なものが零れ落ちていくのをただただ見ていた。

「じゃあそろそろ行くね」

そう行って玲未は立ち上がった。

「行くってどこに」

亜矢が赤くなった目で言う。

「どこって警察。たぶん警察集まってると思うからさ」

「そっか」

奏太は半ば諦めたような表情で言った。

「そう……だよね」

「どっちにしろ卒業式終わったからちょうどいいかもね」

そんな笑えない冗談を言われても笑えるわけがない。

「でも最後にみんなに会えて良かった。こんな私と友達でいてくれてありがとう。じゃあ、バイバイ」

玲未はそう言って手を振って歩いていく。さっきまで泣いていたとは思えないほどしっかりとした足取りだった。

「玲未!」

亜矢がそう叫んで両手で手を振った。奏太も顔をぐしゃぐしゃにしながら笑って手を振る。玲未は振り返ってあの悲しい笑顔を見せて小さく手を振った。僕はといえば小さく手を挙げるだけしかできなかった。本当は笑って見送りたかったし、さよならを言いたかったし、こちらこそありがとうと伝えたかった。でもそのどれもできなかった。どうして手も喉も動かないのかわからない。玲未が母親を殺したという事実に心が囚われてしまって、今この場所に戻ってこない。目の前で去っていく玲未を見ているのだけれど、心には過去の思い出や自分の行動ばかり映ってしまう。

 玲未が公園から出て行く。その姿が街灯の光の範囲から外れて闇に紛れていく。その瞬間固まっていた心が弾けた。感情が雪崩のようにとめどなく流れ出し、形を保てなくなる。思わずその場に座り込み、滑り台の支柱にもたれかかった。形容しきれない無力感が心臓から手足の先まで広がり占め尽くす。もう涙が止まらなかった。亜矢も奏太も声を上げて泣いていた。人を慰める余裕なんて三人ともなく、それぞれ感情を涙にして流し続けるだけだった。暗闇だけが僕達を包み込んで慰めてくれる。無理に涙を止めようという気も起こらず、むしろこのやるせなさを全て吐き出すために無理やりにでも泣き尽くしてしまいたかった。

 何時間その場にいたのだろう。奏太、僕の順番で泣き止み、亜矢が泣き終わったところ自然と三人とも立ち上がった。そして奏太が歩き出し、僕と亜矢も歩き出した。三人で公園を歩いて離れる。亜矢は電車で来ていた。最寄駅まで亜矢を送るため、奏太は原付バイクを押し、僕は自転車を押して歩いた。三人とも何も喋らない。もうそんな元気は残っていない。これ以上考えることも出来ないし、抜け殻のようになって歩いていた。自転車の車輪が回る音と原付バイクが軋む音、そして三人の足音だけを聞いて歩く。遠くでパトカーのサイレンが聞こえて一瞬たじろいだけれど、それを表には出さないように我慢した。もう玲未について触れてはいけないような気がしていた。奏太も亜矢も表情を変えなかったからそれで良かったのだと思う。

 亜矢と別れ、奏太もバイクの排気音を残して去っていき、僕は一人自転車に跨って走り出す。随分と風は冷たくなっている。もう急ぐ必要はない。ゆっくりゆっくり漕いで帰った。喪失感が少しずつ染み渡ってくる。もう玲未に会えないかもしれないんだ。脳裏に玲未との思い出が蘇っては風に流されて消えていく。そして最後に残ったのはあの悲しそうな笑顔だった。

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