Fragment-memory of future-

作者 黒乃

17

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★★★ Excellent!!!

主人公は魔術師見習いの少年・レイ。
彼が個性的な仲間たちとともに旅をして、数多くの試練を乗り越え、成長していく異世界冒険ファンタジーです。

読む前は正直、こういった異世界ファンタジーはすでに世に出回りすぎていて、ちょっと食傷気味にすら感じていました。
そんな私が、読むごとに作品世界にのめり込み、いつの間にか夢中になってしまったのがこの作品。

丁寧に語られる、キャラたちの心理描写。
ほとんど引っかかりを感じさせない、巧みな言葉の流れ。
息をつかせぬほどの、緊迫感にあふれたストーリー展開。

そして何より、バトルシーンがカッコよすぎます。
センスある魔術詠唱。
キャラごと・シーンごとに、それぞれの戦力と戦術が大迫力でぶつかり合います。
まさに、このままアニメになってもおかしくないレベル。

仲間たちと助けあい、成長しあいながら、目の前の強大な敵に立ち向かっていく王道ストーリー。
明るく優しいレイと、彼にたくさんのことを教えてくれる仲間たち。
キャラクター同士の微笑ましいかけあい、強く結ばれた絆は、繰り返し何度も胸を熱くさせてくれます。

長編大作ですが、無駄なシーンはひとつもなかったと感じています。
時間をかけて読むだけの価値がある、確かな満足感を与えてくれる作品です。
読者として純粋に楽しむと同時に、書き手としてたくさんのことを勉強させていただきました。
冒険ファンタジーを愛するすべての方に、心からお勧めいたします。

★★★ Excellent!!!

初めてファンタジーRPGに触れて魅了された時を思い出しました。
不思議と謎と秘密がいっぱいの世界を、生き生きとしたキャラクターたちと共に冒険する様な感覚といいますか。

主人公の見る夢、いつもと変わらない、何気ない日常でのちょっとした事件。
大切なひととの別離と旅立ち、出会いと再会、そしていつしか混乱の中へと巻き込まれていく……。

主人公たちはまだ幼く頼りないけれど、彼らなりの正義と信念を持っていて、差し向けられる理不尽に立ち向かう姿は眩しくて力強い。

不安を抱えつつも天真爛漫、正義感溢れる少年と、優しすぎる被差別民の少年。
二人の主人公の視点で描かれている旅路を、そして世界の行方を、見届けたいと思います。

師弟愛(ヤク様すてき!)、友情(をすこし飛び越えそうな予感も)、共感と信頼。
テンポのよい会話のやり取りや、美味しそうな食の数々も見どころですv
乾燥アップルパイ、食べてみたい……!


(第十九節読了時点でのレヴューです。今後の展開によっては、また違ってくるかも!楽しみ!)