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 今朝に比べて雨は少し弱まっていた。

 大体胸の高さまである錆びた白い鉄柵に囲まれた長方形のコンクリートにはところどころで水溜りが出来ている。

 屋上へ出てすぐ右手には鉄製の非常階段があった。この非常階段は図書館の裏側に降りる事ができるもので、普段は南京錠で施錠されているのだが、今日は鍵が開けられていた。

 花壇のある表側はコンクリートの地面なのに対して、裏側はコンクリートではなく、未だに土のままなのだが、それは元々花壇だった場所で、そこを整備して今では野球部が時折練習で使うからだと聞いた事がある。

 一通り見回して、何処にでもあるような普通の屋上だ、と湊は思った。

 白峰はというと雨に濡れるのも関係無しに屋上をぐるりと歩き回っていた。

 その後を追う仏頂面の警官は諦めたようでもう何も言わなかった。

「……ふむ、特に変わった点は無いみたいですね」

 しばらく歩き回って、白峰はぼそりと呟いた。

「もう済んだかい?なら出てって……」

「あなたに聞きたい事があります。武田さんの靴が屋上に残されていたんですよね?それはどの辺りに置いてありましたか?」

 警官の言葉を無視して白峰は質問を投げかけた。

 仏頂面がだんだんと険しいものに変わっていく。

 彼はどうして警察相手にここまで大きな態度を取れるのだろうか。

 湊はそれが不思議でならなかった。

「……その辺りだよ」

 ぶっきらぼうに仏頂面は白峰の足元を指差した。

 その場所はちょうど非常階段の真向かいに位置する場所だった。

「という事は、ここから武田さんは転落したという事ですね」

 白峰の言葉に仏頂面は頷いた。

 その瞬間、その鉄柵に寄りかかる武田の姿が見えたような気がした。

「……その靴に何か変わった点とかは無かったですか?」

 口元に手を当てながら白峰はそう訊いた。

 仏頂面の警官は首を傾げながら、「普通のどこにでもある運動靴だったよ」と答えた。

「普通の靴……残された意味……」

 俯きながら白峰はまたしてもぶつぶつと呟きながら非常階段の方へ歩いていく。

 そして非常階段の前でふと足を止めた。

「白峰さん?どうしました……」

 湊が何気なく声をかけた時、不意に風が吹いた。

 そして湊は言葉を失った。

 彼の前髪が風に揺れて、その奥に隠された表情が見えた。

 呆然としたように目を見開いて、口も半開きのまま、手も中途半端なところで固まっていた。

 見惚れるような容姿だった。隠す必要なんて無いほど、不気味なほど整った顔立ちだ。

 けれど湊が言葉を失ったのはその容姿についてではない。

 確かにそれも驚いたが、それ以上の衝撃を受けた。

 見開かれた白峰の瞳が普通とは異なっていたからだった。

「……なるほど。それなら色々と辻褄が合う」

 その言葉が耳に入ってきて、湊は我に返った。

 彼の顔は既に白い髪の向こうに隠れてしまっていた。

「もう、良いだろ。そろそろ出てくれないと、俺が怒られるんだ」

 項垂れるように仏頂面の警官が言った。

 既に仏頂面は残念なほど弱々しいものになっていた。

「ええ、もう充分です。ありがとうございました。おかげで色々分かりました」

「それは良かった。事件解決まで近付いたって事だな」

 恐らく嫌味のつもりで警官は言ったのだろう。

 半笑いを浮かべていた。仏頂面はどこへ行ったのか。

「はい。あと少しで犯人が分かります」

 対して白峰は微笑でそう返した。

「えっ」とぽかんとしながら固まる警官をそのままに白峰は屋上から出て行こうとしたところで立ち止まった。

「あぁそれともう一つ。屋上へ入った事は近藤さんには言わないでくださいね。そして僕への文句でしたらぜひ篠崎しのざきさんの方へお願いします。ではありがとうございました」

 ぺこりと頭を下げて白峰は図書館の中へ戻っていった。

 警官は既に頭が処理落ちしたようで、「犯人が分かる?近藤さんに言うな?し、篠崎さんへ文句?」と言われた言葉を呪文ように繰り返していた。

 このまま放っておくのも気が引けたが、どうせこちらの声も届かない気がする。

「ごめんなさい」と謝ってから湊は白峰の後を追った。





「白峰さん!待ってください」

 白峰の背を捉えたのは、三階から二階へ下りる階段の手前だった。

 声に反応して、白峰はこちらを振り返ると、しまったと言うように口元を歪めた。

「あぁ一ノ瀬さん。すみません置いて行ってしまって」

「そんな事よりも、犯人が分かるって本当ですか?」

 湊がそう訊くと、彼は「多分ですけど」と控えめな返答をした。

「それで、一ノ瀬さんにも話を聞きたいのですが……。事件が起きる前と起きた後の状況を詳しく話して頂けますか?」

 白峰が優しく尋ねてきた。

 今更、私の話が何かの役に立つのだろうか。

 そう思いながらも湊は今まで起きた事を事細かに話した。

 その途中で、まだ課題の途中だった事を思い出した。

「……なるほど。だいたい分かりました」

 納得したように頷きながら、白峰はそう言った。それから噛みしめるように、「やっぱりそうだ……まだ確実じゃないけど」と呟く。

 まるでもう謎のほとんどが解けてしまったかのような物言いだ。

「……あぁ、それともう一つ。確か課題で小説を書いているんでしたね。それで優秀作品は学内雑誌に載る……。一ノ瀬さんの小説が載ったことはありますか?」

「えっ?」

 これまた不思議な質問だ。

「……一応、ミステリーとか、ファンタジーとか、ホラーの作品は掲載されましたけど」

「なるほど。ありがとうございます」

 満足そうに白峰が微笑んだ。

 今の情報のどこが重要なのだろうか。

「こんな所にいたのか」

 質問しようと湊が口を開いた時、そんな声が聞こえてきた。

 視線を声の方に移すと、階段の下に近藤と若林の姿があった。

「そちらから来ていただけるとは……。手間が省けましたね」

 白峰は手を叩いてそう言った。

「何?」

「ちょうど僕も近藤さんに会いに行こうとしていたんです」

 白峰が階段を下りて近藤の前まで行くと、近藤はあからさまに顔をしかめた。

「急に何を言いだすんだ」

「野球部の方々の証言が聞きたいと思いまして。聞いてきたんですよね?」

 何気なく白峰は言うが、近藤の眉間の皺は深くなった。

「……何故、野球部に話を聞いてきたと分かるんだ」

「武田さんの自殺の原因を突き止めるには彼の身近な人間に話を聞くのが普通です。この大学で武田さんと最も関わりのある人と言えば、野球部しかありません」

「……そうだな」

 憎々しげに近藤は同意を示した。

 その後ろで若林がニヤリと笑ったのが見えた。

「若林。聞き込みの内容を話してやれ」

 近藤は近くの椅子に座って若林に促した。

 手帳を開きながら若林が頷く。

「ではまず、我々は野球部のキャプテンである的場まとば勇吾ゆうごに話を聞きました──」



 ────────────────────


 訪れた野球部の部室は思っていたよりも整理整頓されていた。

 バットやらグローブやらが散乱していると思ったが、きっちりとロッカーなどにまとめられていた。

 各部活動の拠点となる部室が入った部室棟は、図書館とはちょうど敷地の対角線上の位置にあり、図書館から歩けば十分程かかる所にあった。

 コンクリート造の三階建ての棟の中の二階に野球部の部室は用意されていた。

 近藤は一人ずつその部室に人を呼んで話を聞く事にした。

「的場勇吾です。野球部ではキャプテンをやってます」

 まず初めに部屋に入ってきて、そう自己紹介する的場の印象はかなり怖い先輩だった。

 それは近藤に勝るとも劣らない強面が原因に違いない。

 バットを手に持つその姿は確実にそっち側の人間に見える。

 若林は若干ビビリながら武田の事を聞き出す。

「武田さんが転落死した事はご存じですか?」

「はい……あいつはうちのエースとして頼りにしてたんですけどね...残念です」

 的場は額に手を当てて、肩を落とした。

「では一応お聞きしますが、午前十時四十五分頃どこで何をしていました?」

 自殺だと考えているが、念の為に若林が尋ねる。

「その時間はこの部室で練習メニューを考えてました。雨天メニューはなかなか考えるのが面倒で、三十分くらい顧問と話し合ってました」

 的場の言っている事が正しければ彼に犯行は不可能という事になる。

「武田さんの転落死について我々は自殺だったと見ている。何か心当たりとかありませんか?思い詰めたような顔してたとか」

 近藤は淡々とした口調でそう尋ねた。

「自殺?……そうか」

 自殺と聞いた瞬間に的場の表情が変わった。それはまるで全てを諦めたような、そんな投げやりな表情だった。

「自殺の原因に心当たりあるんですね?」

 近藤が畳み掛けると的場は力なく頷いた。

「実は数週間前から相談されていた事があります。武田から「エースは早川はやかわに任せてほしい、俺はもうダメですから」と言われたんです」

「早川さんとは?」

「三年生の早川りくという男です。良いピッチャーなんですけど、競争心が無いというか。武田をエースに指名したのも早川を煽る為だったんですけど……効果はあまり無くて」

「なるほど。それでどうして武田さんは自殺を図ったんだと思いますか?」

「……武田は肩を壊したんです。それでもう無理だと思ったんじゃないですか」

 的場が乱暴に目元を拭った。

 彼の細く鋭い目にはうっすらと涙が光っていた。

「全部俺の責任なんです……。俺がもっとしっかりしてたら」

「ご協力ありがとうございました」

 他人の事情なんてほとんど興味の無い近藤はそうやって話を打ち切った。

 彼のこういう所が、未だに彼を警部補に留めているんじゃないか、と個人的に思っている。

「自殺の線が濃厚になりましたね」

 若林がそう言うと、近藤が凄い形相で睨んできた。

「そうだな。だがそれは俺らの聞き込みの成果だ。あの探偵気取りのガキの手柄じゃない」

「はぁ」

「ほらさっさと次行くぞ」

「……うっす」

 呆れたように吐き出したため息は、近藤には気付かれなかった。






「はい、早川は僕ですけど……」

 次に話を聞いたのは先ほど的場の口から出てきた早川陸だった。

 身長は高いのだが体は細く、バランスが悪い。

 容姿を簡単に説明するならマルコメ君みたいな顔つきだった。

「武田さんが転落死した件についてお伺いしたいのですが……」

「えっ、武田君亡くなったんですか!?」

 若林が切り出すと早川は絶句した。その様は演技かと思うくらいのありきたりで嘘臭かった。

「武田さんが転落したと思われる午前十時四十五分頃、あなたはどこで何をしてましたか?」

「あー、えっと、その時間は講義室で寝てました」

 照れ臭そうに早川が笑う。

「それを証明できる人は?」

「あ、寝てるのが講師の人にバレて、二十分くらい説教されてました。ははっ」

 あまり誇れるようなアリバイではなかったが、それでもアリバイである事には変わらない。

「それで何か武田さんがトラブルに巻き込まれていたとか、些細な事でも良いので知っていることがあるなら話してもらいたい」

 近藤が有無を言わさない雰囲気でそう告げる。

 早川はうーんと唸りながら、視線を宙に彷徨わせる。

 やがて「あっ」と視線がこちらへ戻ってきた。

「武田君、佐々部君と仲良かったんですよね。同じポジション同士だし、僕なんかよりもずっと上手だったからね」

「え?でも的場って人は君の事良いピッチャーだって」

「若林、そんな事はどうでも良い。早川さん、佐々部さんというのは?」

「うん?あぁ、武田君と同学年の子です。あぁ、僕はエースって器じゃないからなぁ。佐々部君に任せようかな」

「それ以外に何か知りませんか?」

「うーん。特に無いですねぇ」

「本当ですか?」

「うーん。あ。そういえば最近の武田君、誰か好きな人がいるみたいで、やたらとデートの特集が載った雑誌とか読んでましたよ」

「……ご協力ありがとう」

 あ、近藤さん、不機嫌だ。

 背中から不機嫌が溢れ出している。

 若林はぐっと体に力を入れて次に備える。

 直後、「若林!!次行くぞぉ!!」と怒声が響いた。







「武田とは、親友でライバルといった関係でした」

 次に話を聞いたのは佐々部大樹ひろきという青年だった。

 やや垂れ下がった目は涙の跡が残っていて、全身も雨に打たれたのか、服はしっとりと濡れていた。

「武田さんが転落したと思われる午前十時四十五分頃、佐々部さんはどこにいましたか?」

 若林の問いに佐々部は顔を伏せた。

「その時間はちょうど図書館にいました。だから、武田が転落するのを目の前で……」

「その割には体が濡れてますね?」

近藤が目を光らせる。すると佐々部は慌てたように手を振った。

「目の前でいきなり親友が落ちたんです。僕、動揺しちゃって……。傘も持たずに外へ出て武田のところへ駆け寄ったんです」

「なるほど。お気持ちは察しますよ」

 佐々部にもアリバイあり、か。

 若林が手帳に書き込んでいると近藤がずいっと前に出た。

「武田さんは現時点で自殺した、と考えられています。何か原因になり得る事を知っていたら教えてもらいたいのですが」

「自殺って……彼が?」

「そうです」

「……やっぱり、彼には辛かったのかな」

 佐々部がぼそりと呟いて顔を伏せた。

「辛かったとは?」

 近藤がぐいっと佐々部に迫る。

「……武田は過剰な練習のせいで肩を故障したんです」

「肩って、故障するとどんな感じなんですかね?」

「若林。……その話は今必要か?」

 低い声で近藤がそう言った。

 ちらりとこちらに向けられた目は、獲物を狙うライオンと大差ない。

「いえ。要りません」

 余計な事を言いすぎだらしい。

 近藤は軽く舌打ちすると、改めて佐々部の方を向いた。

「……それで、武田さんは何か言ってたりしましたか?」

「は、はい。「俺はもう駄目だ。早川さんにエースを任せて辞めようと思ってる」とはつい最近聞かされました」

「なるほど。ところで、武田さんのロッカーはどれですか?」

「ロッカーですか?……その右から三つめのロッカーです」

 佐々部の言葉を聞いて、近藤は武田のロッカーを開けた。

 武田のロッカーの中には練習着やグローブの他に、いくつかの手紙の束とそれに埋もれる靴、更にその奥には意外にも綺麗な状態が維持された赤やら緑やらの本も詰め込まれている。

 武田自身は大雑把な性格なのかもしれない。

「近藤さん?何か考えがあるんですか?」

 若林が訊くと、近藤は一言「ある」と言い切った。

「遺書か何かが入ってるかと思ったんだがな。こんなに荒れてたら探すのは面倒だ。他の奴に任せよう」

「……」

 若林が黙っていると、近藤は独り言のように声を上げた。

「念のためだ。佐々部さんのロッカーの中も拝見してよろしいですかな?」

「は、はぁ」

 困惑したように佐々部が頷くのと同時に近藤は隣のロッカーを開け放った。

 こちらはもっと酷い有様だった。

 ぐちゃぐちゃに積まれた泥まみれの練習着、その上に同じく泥まみれのスパイク。グローブも練習着に埋もれるように置かれていた。

「……佐々部さん。俺がこう言うのもあれだが、もう少し整理整頓した方が良いんじゃないかな?」

「いえ、そこは僕の所じゃなくて、麻生あそう先輩のロッカーですけど」

 佐々部の返答に近藤が固まった。

「……佐々部さんのロッカーはどれですかね?」

「一番左です」

「……若林。そこを開けろ」

「はい……」

 かなり恥ずかしい失態を犯した近藤に笑いそうになるのを必死にこらえながら若林はロッカーを開けた。

 だが、中身は大して変わらなかった。

 ボロボロになったスパイクやら、グローブやらが乱雑に転がっている。

「……佐々部さん。俺がこう言うのもあれだが……」

 近藤は何事もなかったかのように同じ台詞を繰り出す。

「すみません、忙しいと片付けも雑になってしまいまして」

 苦笑いで佐々部が言う。近藤もそれに大きく頷いた。

「いえいえ。俺の時代でもそうでしたからお気になさらず」

「え、刑事さん野球やってたんですか!?」

「ええ。高校時代は四番でしたよ。お、佐々部さんの履いてるそのスパイク良いですねぇ」

「そうですか?このスパイク、お気に入りなんですよ。おかげで三キロ球速上がりましたから」

「ほう。だが、俺にはまだ勝てないだろうな」

 無駄にロッカーを開けたのは、どうやら過去の栄光を自慢したかっただけらしい。

 若林は再びため息をついた。






 ────────────────────





「その他にも数名話を聞いたのですが、口を揃えて「何も知らない」と返答されました。ちなみにアリバイに関してですが、的場と早川と佐々部のアリバイは裏が取れましたが、その他の部員のアリバイは不確実です」

 若林がそこで話を区切った。

「……なるほど。近藤さんが愛らしいという事が分かりました」

 白峰はクスクスと笑いながらそう返す。

 対して、近藤の表情はかなり険しいものだった。

「余計な情報が多すぎるぞ若林」

 地を這うような低い声で近藤が言う。

「すみません。出来るだけ詳細に伝えるためには必要でしたから」

 若林も笑いをこらえているのか、微かに肩が震えていた。

「……まぁいい。それで何か分かったか?」

 大げさに息を吐くと、近藤は白峰に尋ねた。

 結局、探偵気取りのガキを頼りに来たのか。確かに愛らしいかもしれない。

 湊もひっそりと口元を緩めると、白峰が手を挙げた。

「一つだけ聞きたい事があります。武田の頭部に致命傷となった後頭部以外に何か傷とかありませんでしたか?」

 指を立てて白峰が訊くと、若林が頷いた。

「全体的に擦り傷などがあったのと、左側頭部に何かで殴られた様な傷があるらしいです」

「あぁ、それともう一つ。武田さんのロッカーの中には、練習着やグローブ、手紙の束に埋もれる靴、それと赤や緑の本があった。それで間違いないですか?」

「あぁ確かにそれらがごった返していた」

「そうですか……。あ、重ね重ね申し訳ないのですが、最後にもう一つ。武田さんが転落した後に集まった野次馬の人達にも話は訊いたんですよね?」

「当たり前だろ」

「その中で、例えばカッパなどの雨具を着て現場近くを歩いている人を見たと言う証言はありませんでしたか?」

 白峰の質問に近藤は不機嫌そうに首を振った。

「そんな証言は無かった。あの時、現場近くを歩いていたのは傘をさす人間だけだ」

「なるほど……これで全て透明になった」

 白峰は小さな声で囁いた。

 透明になった?どういう意味だろうか。

「……何か分かったのか?」

 近藤がそう訊くと、白峰はうっすらと笑みを残したまま「はい」と頷いた。

 その瞬間、ピリッと空気が張りつめた。

 そのまま、白峰は世間話でもするように呆気なく言い放った。

「犯人が分かりました」

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