流行
つくりものの流行 流言飛語のモラリティ
情報が輪を成し 仮の和を為す
ウイルスの言語 挟み込まれた声
乱していく 愛に餓えても
愛されにいかないなら
君であるはずの君が捨てられている
道徳のなかを慟哭
疾駆して発熱 狂い病う僕の眼を
濡らしたものの正体に動かされている
君には笑ってみえた僕には
諦めたって諦めきれない
明らめたって伝えきれない
流行に溺れてあえぐ 悲鳴をあげた
僕の声は聞こえないまま
君の深海へ共鳴を求める
形式なんて捨てて
伝えるためとの名目で
集められたガラクタの圧迫から逃れて
与えられた流行を
選んでつくられた個性から遠く
隔たったところに声もなく
待っている自分を思い出しに還る
わけもなく苛立つことのわけを
知って銘々の道へ戻らなくては
風に持ち上げられたこんな体が
質量が足りない忘れただけの
質量が足りない と声もなく
叫んでいる僕自身を
救ってくれるはずがない
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます