朦朧とした……

魍魎がいて……

間違いだらけの郊外で……

おとがいに指をあて……

はてふて寝のひとりはホトトギス……と

一人ごち……

テニスとニスとリスとのリスト……

ラストは留守とふすまのヒ素と……

ひそひそはなす……

マストもミストも御簾ともミシンとも……

都心と震度ドシンドシンと……

地震の威信とほととぎす……

と音の連結朦朧として……

魍魎がいて……

もう夜が明けて……

飽きてきて……

秋浮き沈み水枯れて……

すっかり疲れて靴換える……

櫃にめし炊き口ちかく……

知覚過敏の口ちかく……

おとがいを疑いの角度へ傾けて……

ひたくれないにひかがみに……

北向の窓……

また炊くめしだ街角の……

煙をかむり曇り空……

しれっとシロップ拾得し……

終着駅の当直者……

到着車両にも魍魎だ……

ああ 吾があごあぎと午後の雨後……

湯気受け噎せ臥せ風邪ひかせ……

また魍魎がいる縁側に……

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