第8話 魔族と人間に好かれた 4

スマートフォン。現代日本では知らない人はいないと言ってもいいくらいに生活に溶け込んだ器具であり、先進的な携帯機器用OSを備えた携帯電話の一種である。普及したのは2010年以降くらいではあるが、実は1997年には、タッチスクリーンに対応した現在のスマートフォンの雛型とも呼べるものは存在しており、それから進化に進化を重ねて現在の形になっている。尤も、その進化とやらが良いことなのか悪いことなのかは判断が難しいところだ。だけど、僕や彼女みたいな日本の高校生には、良いか悪いか別にして、スマホはよく似合う

「まさかこんなところで、またスマホを見ることができるなんて思わなかったわ」

僕たちはライワード王国の王都、そこの冒険者ギルドにいる。冒険者ギルド、漫画やライトノベルによく出てくる施設であり、冒険者がクエストを受けその報酬を受け取り、仲間を集めたり食事をしたりもできる施設。そのギルドの隅っこの席で、僕とベルちゃんは、綺麗な黒髪の少女と楽しく会談中だ

「そりゃ意外、スマホは高校生の付属品みたいなものだと思ってたけど」

「私が召喚された時、丁度パジャマだったから、ほとんど手ぶらみたいなものなのよ」

「スマホってパジャマのポケットにも入れない?」

「それは流石に寝にくい」

黒髪の少女、久坂琴音は苦笑いを浮かべた

遡ること一時間程前、ガイドラさんから降りた僕たちは数十分歩き、なんとか王都の関所のようなところについた。そこで様々な手続きを済ませ(主に済ませたのはベルちゃんであり、必要経費は魔王様から貰っているため、僕は特に何もすることがなく立っていただけだが)、ライワード王国に足を踏み入れた

「さてと、まずは宿を決めようよ。拠点となる場所があると、精神的に安心できるしね」

「マコトさんが精神的に不安定な時を見たことないのですが」

「そんなことないさ、流石に召喚されたときは少なからず動揺したよ。ほら、僕が一瞬マジギレしたときとか最たる例じゃん」

「…あの時は正直、かなり怖かったですね。怒鳴られるようなわかりやすい怖さではなく、ジメッとした、不気味な怖さがありましたよ」

「僕は見ての通り感情表現が豊かだからね、動揺とか怒りとかがすぐ顔に出ちゃうんだ」

「そんな生易しいものじゃかなったですよ」

まぁこんな軽口が叩けるなら、少し震えているけどベルちゃんのトラウマによる精神的な苦痛は大丈夫そうだな。個人的には、町に入った瞬間足が震えて歩くことすらもままならない、みたいな展開を期待していたんだけど少し残念。折角ベルちゃんの思い出話聞いてからここにつくまでの間、何回も脳内でお姫様抱っこのシミュレーションをしていたのに。出ばなをくじかれた気分だ

僕はそんな落胆の様子を隠すように、道行く人を適当に目で追う

「それにしても少し失敗したな、いくら王都とはいえ文明レベル中世ヨーロッパくらいの異世界だしそこまで人はいないだろう、と高を括っていたけど、結構人がいるな。ベルちゃん迷子にならないように手を繋いでおくかい?」

「迷子になるのはどちらかと言えばマコトさんのほうだと思いますよ。私は大丈夫です、一応故郷ですから」

ベルちゃんは慣れない前髪を少し弄った。変装の一環で鬘をかぶっているため、バレないとは思うけど、慣れない髪型で少し鬱陶しそうだ

「そりゃ頼もしい、ならさっさと格安で設備の整っているご飯の美味しい宿屋を案内してほしいところだ」

「そんな宿屋はありません」

「そうだ、節約のために部屋は一つで良いよね。いっそ新婚ってことにして、ベットも一つにしてもらう?ベルちゃんも僕も小柄だから、多分大き目のベット一つで何とかなると思うんだよね、そのまま一線超えるのも吝かではない」

「…過度なセクハラは後で報告しますよ」

「アハハごめんごめん、それにしても宿屋見つからないね。この辺りにはないのかな」

僕たちの雑談は雑踏に溶けてなくなっていく、と僕は思っていた、実際日本ではそこら辺を歩いている他人の話の内容なんて、誰も聞いていないし聞いていたとしても聞いていないふりをするものだ。しかし、僕の首にはスマホがネックレスのように首から掛けられていて、この世界では物珍しく、分かる人にはわかるものであるそれを目にした人が、僕たちの会話に聞き耳を立てているのは、ある種当たり前のことだったのかもしれない

「ねぇ君たち、宿を探しているのかい」

急に声をかけられ、僕は思わずベルちゃんを庇うように、声の主の前に出た

そこには僕と同じくらいの背丈で、背中にその華奢な体に似合わない剣を背負っている少女が、にこにこしながら立っていた。長い髪は後ろで結われポニーテールとなっており、活発そうな瞳は爛々と輝いている。なるほどね

「私の使っているところを紹介してもいいわよ、ただちょっと話をさせてくれないかしら」

「逆ナンかな、悪いけど僕にはもう見ての通り相手いるんでね。礼儀と誠実をモットーとする僕はハーレムエンドを認めるわけにもいかないから、他をあたってくれないかな」

「首にそんなもの下げて惚けないでよ、あなた日本人でしょ」

スマホを指さしてそう告げた少女の揺れるポニーテールも、鋭くなったその瞳も、綺麗な黒色をしていた

向こうから近づいてくるのを待つプランだから、予定通りと言えば予定通りだが、人の多さに気合を入れ直したところだったため、少し拍子抜け感が否めない。宿屋を決めてから作戦を立て直そうとしていたところのなのに

「ご名答、君の予想通り僕はこの世界の住人ではなく日本人だ。正解者には特典として僕たちにご飯を奢る権利をあげよう」

「いらない。この黒い髪を見てわかる通り、私も日本人なのよ、同郷として少しお話しましょう」

そんなこんなで、情報交換のために落ち着いて話せる場所として冒険者ギルドに向かい、軽い自己紹介を道すがら済ませて冒頭に戻る

「にしてもマコとんがこっちの世界に来たのは最近なのね」

「…そのマコとんって何ですか。可愛らしいあだ名ですね、気に入りましたよ」

「あなたがマコとんとでも呼んでくれって自己紹介の時に言ったんでしょ」

そうだっけ?確かに言ったかもしれないし、言いそうなことだな

「まぁそれはさておき、久坂さんは大体どれくらいこっちの世界にいるの?」

「私はそろそろ一月経つかなってくらい。この国の軍の魔術部署に召喚されて、聖剣?みたいなのを持たされて、選ばれし勇者だって持て囃されてね。今は冒険者をやったり、偶に軍の方で依頼があればその依頼をこなしているのよ」

軍の魔術部署と言う単語にベルちゃんが少し動揺を見せたが、久坂さんはそれに気付かずに話を続ける

「これがその聖剣なんだけど、何でもこの聖剣はかつて魔王を打ち滅ぼした勇者のものらしいの、そしてこれは聖剣に選ばれた者にしか扱えない。だからそれを扱える私は、魔王を倒す筆頭候補なのよ。俗に言う勇者ね」

「へぇ、それはそれは大層なもので」

肩を竦めている割には、どこか嬉しそうな物言いである。まぁ、異世界に召喚され、選ばれし者しか扱えない聖剣を扱えて、周りからは勇者だなんだ持て囃されれば、良い笑顔でやれやれと言いたくもなるだろう

おそらく久坂さんは僕の時と同じく、隷属させない代わりに才能あるものを召喚するタイプの召喚魔法で呼び出されたのだろう。多分有している才能は、伝説の聖剣を扱う才能、異世界に来なければ埋もれていた才能だな

「マコとん、じゃないや、えっと真君は今どんなことやっているの?ここ最近新しい異世界人を召喚する魔術が使用されたって話は聞かないから、別の国から来たの?」

「まぁそんなところ、僕たちはこの国の隣のフェイカート公国から来たんだ」

流石に下調べは済んである。一週間魔王城で伊達におしゃべりしてたわけではない。人間側の国の名前は、大きいところはいくつか押さえてある

「僕も久坂さんと似たような使命を帯びているね、魔王討伐。全く、自分の世界の人たちでは手に余るからって、他所の世界から勝手に連れてくるなんて、無責任にもほどがあるよね。これで学校のテストで悪い点とったらどうしてくれようかって感じ」

ベルちゃんにももしかしたらチクリと刺さるかもしれないが、耐えていただくしかない

「私も最初はそう思ったし元の世界に帰りたいと思ったけど、今も戻ることは諦めてないけど、魔王軍に苦しめられている人たちがいて、私にそれから守る力があるなら、その力を振るうのも吝かではないかなってだんだん思えてきたの。魔物の襲撃を受けた村を助けたり、魔王軍に襲われているところに援軍に行ったりね。やっぱりみんなが笑顔で平和に暮らせる世界っていうのを、自分の手で作っていると実感できるって遣り甲斐がすごいのよ。少なくとも、テレビに出ている政治家よりかは、国民のために尽くしている気がするわ」

「アハハ、それは言い過ぎだと思うよ、政治家の苦労は僕たちは知らないんだし。尤も苦労のない仕事なんてないから、仕事の大変さについては政治家もアルバイトも同列に語るべきだと思うけどね」

それにしても、みんなが笑顔で平和に、ね。僕の嫌いな言葉ランキングの上位に食い込む言葉だ。別にそこまで肩入れするほど僕は魔王軍側の人間ではないが、そのみんなが笑顔で平和に暮らせる世界、の「みんな」に、魔王城で関わった面々はいないのだろう。切り捨てる存在がいるのが明確なのに、みんなが笑顔で平和に暮らせる世界、なんてちゃんちゃらおかしい

あまり関わっていない僕でさえ思うところがある発言だ、魔王様に命を助けられ、居場所を与えられているベルちゃんにとっては、とてもじゃないが看過できない話だろう

僕はベルちゃんの足をちょんちょんとつつき、一種類の感情に支配されそうになったベルちゃんを止める

「でも、みんなが笑顔で平和に暮らせる世界、を身近に感じるっていうのは良い考え方だね。なら僕も早く、その遣り甲斐とやらを感じてみたいよ」

感情を殺して思ってもないことを言うのは僕の、というより日本人の十八番だ、これくらいの建前は息をするより容易い

「さてと、そろそろ本題に入ろうか」

本題も何もないのだが、これ以上久坂さんに余計なことを喋られるとベルちゃんが何かの拍子に爆発してしまうかもしれないので、適当に話を逸らす。できれば魔王や魔族とかに触れない話題、日本の話題とかを適当に振るか

「僕が今日この国に来たのは、上からはこの国、特に異世界人の視察ってことになっているけど、生憎とそんなものはどうでもいい、僕は日本に戻る方法を探りに来たんだ。聞いた話によると、この国が一番魔王軍と激しい争いを繰り広げているのでしょ、そしてそれは同時に魔術の研究が最も進んでいる国。異世界から召喚したものを元の世界に戻す方法、何か心当たりはないかな」

ふむ、適当に振った話題にしては中々いいな、魔王軍についてコメントするような質問じゃないし、僕が聞いても不自然はない

「知ってたらとっくに戻っているわよ」

「知ってたら?あったらじゃなくて」

「私たちに知られると実行しかねないからね、元の世界に戻す魔術は。だから仮にあったとしても、私たち召喚された異世界人たちには絶対に知られないように隠蔽されているでしょうね」

そうなの、と疑問を含んだ目でベルちゃんをチラ見した。そして見られたベルちゃんは小さく頷いた、あそこならそれくらいありえる、と言った感じだ

「だから取りあえず魔王を倒してこの戦争を終わらせるのが目標、そうなったらその辺の隠蔽が緩くなるかもしれないしね。異世界人を呼ぶのは、魔王と戦うためみたいだしね」

おや、少し魔王様について触れてしまったか、でもまぁ今回のは先ほどの偽善的な発言ではなく、目標と言うか意気込みみたいなものであるため、そこまで気に障るものでもなかった

尤も僕は、仮に魔王様を討ち取っても久坂さんや召喚された異世界人が基の世界に戻れるとは思えないけど、技術的な意味ではなく政治的な意味で

確証はないから推測の域を出ないが、久坂さんは聖剣を扱えるという才能を持っている、そのためこの国の上の方からは完全に勇者という名の兵器として扱われているだろう。そしてそんな久坂さんが魔王を打倒したところで、否、魔王を打倒したからこそ、この国が大人しく久坂さんを手放すとは思えない、そしてそんなこの国を他国は面白く思うはずはない。そうなってくると起こることは、久坂さん争奪戦、もしくは異世界から久坂さんに対抗できる異世界人を呼びまくる召喚合戦、最悪久坂さんを英雄として祭り上げて暗殺し神格化させる可能性だってある。因みに僕だったらこの最悪案を採るな、魔王を倒した勇者を原因不明で殺せたら残るのは英雄を輩出した国という名誉であり、他国から疎まれる武装の解除に繋がるからである、それに久坂さんが魔王を倒した世界で一番邪魔なのって、他でもない久坂さん自身なんだよね。発言権とか大きくなるだろうし

おっと、妄想が長くなってしまった、話を戻そう

「なるほどねぇ。なら僕は久坂さんが魔王を倒すのをのんびり待たせてもらうよ、こう見えて荒事は得意じゃないからね」

「私も得意じゃないわよ。でも、身寄りのない私を保護してくれた恩と、聖剣に選ばれた責任があるからね」

「ふーん」

律義なことで

「そういえばどこに保護されたの?そりゃ聖剣の勇者なんだし引く手数多なんだろうけど」

「最初は軍で保護されて、私に聖剣を扱う力があることが分かると、色々な貴族が私の保護を申し出たわ」

「まっ、久坂さんは普通に美人の類だしね、美人の聖剣付きは僕でも欲しいよ」

「美人って、初めて言われたわよ」

流石にこの言葉には目を見開いた

いやいや、久坂さんは普通に美人だと思うよ。綺麗な黒髪と凛々しい黒い瞳、こっちの世界の衣装に身を包んでいるため初めて見た時はそういった印象を受けなかったが、清楚という言葉が似合う整った顔立ち

「ならもし二人とも日本に戻れたら、毎日愛を囁こうか」

「生憎と、私の好みは硬派な人なので。流石に下心見え見えの貴族たちのところに行くのも気が引けたから、今は宿を転々としているわ」

「…あー、じゃあもしかして、こうコネのあるお偉いさんとかいない感じかな。できればお家に押し掛けても久坂さんがいれば悪い顔しない感じのコネ」

そう尋ねると、久坂さんは少し渋い顔をした

「自慢じゃないけど、私が行けば大体みんな良い顔はするわよ。ただ、ああいう良い顔は好きじゃないわね」

「どう利用してやろうか、何だったら滅茶苦茶優遇して聖剣の勇者を一族に組み込もうか、みたいなことを企んでいる顔のことかな」

「大体正解。流石に同郷のよしみとは言え、そこまで協力はできないわよ」

「こんな良い顔の僕がお願いしているのに」

「悪くはないけど、好みじゃないわ。そもそも、なんでそんなこと聞いたのよ」

「僕たちの今回ライワードに来たのは、上からちょっとお忍びの視察を命じられてね、あ、これ秘密ね。どうせならコネの一つや二つくらい作って帰ろうと思ってね。僕たちは正式な使者って訳ではないから、大々的に取り次げないわけ、だからこういう出会いを大切にしたいわけよ」

「…こっちの世界に来て日が浅いのに、随分と信頼されてるのね」

流石に少し苦しかったかな

「僕は久坂さんと違って、戦うよりも調査とかの裏方が性に合っているからね、その辺の能力を買われたんだよ。それに信頼はされてても信用はされてない、わざわざこんなところまでついてきているベルちゃんがいい例だよ」

急に話をフラれたベルちゃんは明らかに動揺したが、流石に僕の作り話に慣れたのか、身体が一瞬震えた程度に収まった

「さっきも紹介したけど、彼女はベルちゃん。こんなに可愛い僕のお付きなのに、少しでも不審な行動を見せたら全部上に報告が行くようになっているんだ、流石にこのお喋りはコネづくりの一環として報告されても問題ないだろうし、元の世界に戻るためにいろいろと調べるのは、既に上の方に明言しているから良いけど、逃げようとしたり情報を手土産にこっちの国に寝返ろうとしたりすれば、上に報告されて、まぁ平和な日本じゃ考えられないことが起こるんだろうね。最悪ベルちゃんの判断で、さっくりやられちゃう可能性だってね」

親指で首を横になぞる

「物騒ねぇ、お付きというよりも監視じゃない」

「まぁね、でも可愛い女の子が、不審な行動を起こさない限り僕につき従ってくれるっていうのは中々悪く無いものだよ。少なくとも日本じゃまず味わえない」

「ポジティブね」

ものは受け取りようってことだね、そう適当に嘯いて久坂さんの抱いた不信感を誤魔化す

「そうだ、話は変わるんだけどさ、この後紹介してくれる宿屋って男女一緒の部屋にでも変な詮索とかされない感じかな?」

「そりゃされないわよ、普通の宿屋がそこまで個人情報に首を突っ込むわけないでしょ」

「なら良かった。伏せれるところは伏せておきたいからね、どんな情報でも。ただもし何か聞かれたら、駆け落ちっていうことで話を合わせてもらえるかな」

「別に良いわよ。そういうところまでいろいろ考えなくちゃいけないなんて、聖剣に選ばれて良かったわ」

「慣れてくると、こういう布石とか対策とかを考えるのが楽しくなるよ」

久坂さんは苦い顔で、ないない、と手を振り、僕たち三人は席を立った

余談だが、僕は女の子に奢られるのに何の抵抗もない男であるため、ここでの費用は全部久坂さんに出してもらった。やはり聖剣の勇者様は懐は温かそうだ、後で適当に理由をつけて何かたかるか

女の子にたかる算段を立てながら着いた宿屋は、なかなかどうして有能な宿屋であった

「一応二人が恋人であることを仄めかしたら、この部屋を紹介されたわ」

久坂さんは、申し訳なさそうにフロントから預かった鍵で部屋を空けるとそこには、クローゼットや机のほか、大きめのベットが一つしかない部屋であった

「別名恋人部屋、ほとんど一人用の部屋で二人が寝泊まりするから結構格安よ」

僕は久坂さんが好みじゃないと言った、とびっきりの良い笑顔で親指を立てた


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