第7話 俺は思った、夢なのかと

目が覚めた時にいたのは自分の寝室だった。

カーテンが外からの風ではためく窓から外を見ると、

日は落ち、逆に朝になりかけていた。

うっすらと明るくなりつつある空は平和を讃えている。

あれは、だったのだろうか?




あの日の事を聞いてみると、


「アンタずっと寝てたじゃないの」

と母親には呆れられ、


「寝る子は育つというがな、寝る時間というのにも限度が……」

と、親父には小言を小一時間言われた。うるせぇ。




まとめると、俺はただ寝ていただけらしい。

俺は安心すると同時に、恐怖で怯えていた。

また、何かあるのではないか?そう思わずには居られない。

まぁ、幼かったのが幸いしてすぐに忘れたが。




そんな、平和な日常は長く続くわけもなく。

それは運命による定めなのか、それとも確定事項というべきなのか。

❝あの日❞から、丁度一月たったある日に——————




—————❝ソレバケモノ❞は、俺の元を訪れたのである。

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