第4話 ボッチによるボッチの青春
「で?内輪揉めて、具体的に何をすればいいのよ?」
「そうだな。今から言うことに実行してくれ。」
……………………………………………………
俺は教室に戻っていた。
もちろん教室の雰囲気は最悪で周りからは非難の声が挙がっていた。
「ほら、あれだよね?山寺さんを泣かせたってあれ。」
「あいつ最低だよな。山寺を泣かして謝りもしないんだからな。」
ふっ!影口など効かないんだよ。
その後は何もなくいつも道理に授業は終わった。
「ちょっとさ!話あんだけどいいかな?」
イケメン(笑)が話しかけてきた。
「俺は用事あるから無理だわ。」
ざまぁ見ろ!「あ、う、うん……。」何て言って着いていくとでも?そこら辺のその他多数とは違うんだよ!
「良いからこいって言ってんだよ!」
捲し立てるように怒鳴り付けてきた。
クラスはざわつき出した。
「そう暑くなるなよ。いつもの爽やかイケメン風に取り繕えば?」
満面の笑みで罵ってやった。
「俺の友達をバカにして只で済むとでも思ってるのか!?」
「友達ね?お前の言う友達て一体誰の事だ?」
「はぁ?誰ってそんなの山寺達だろうが!」
達ね……。
「俺には分からないな?友達と友人の違いが。俺からしたら友達と知り合いて同じ意味なんじゃないのか?」
「言ってる意味がわからない!何が言いたいんだよ!」
「簡単に言ってやる。友達てさ、ただの道具と同じじゃねーか?」
そう山寺に言ったように友達とは俺からしたら道具と一緒だ。
そう。トップカーストとなれば尚更だ。自分がカースト上位にいるために出来るだけ皆に好かれなければいけない。
「なぁ、お前から見たらここにいる殆どはお前をカーストの上位に居させる道具だもんな?」
「な、そんなわけないだろうが!」
イケメン(笑)は顔を赤くしながら殴り掛かってきた。
「ちょっと何待たせてんのよ!」
その時教室の扉が開き清水が話し掛けてきた。
しかしその瞬間に俺は殴られていた。
「な、何やってんのよ!」
ナイスタイミングだ、清水。
「こ、これは伏見が喧嘩を売ってきたから!」
「最低ね!言葉を暴力で返すなんて。それに喧嘩を最初に売ったのは貴方達でしょ?私が話し掛けただけで伏見くんが脅したなんて言い掛かりを付けたのは貴方たちよね?」
何も言い返せないイケメン(笑)は黙りこんでしまった。
「それに貴方達に私の何がわかるの?上部しか見てないそんな人たちに私の何がわかるの?」
「じゃあ何で今まで隠してたのさ!」
山寺が割り込んできた。
「その上部じゃない部分を隠そうとしたのはあんたじゃないか!それをとやかく言われるのは間違っているわよ!」
確かにな。それゃそうだ。自分で上部しか見してなかったんだからな。
だけど………。
「じゃあそれが友達なんだね?上部しか見せなくていいなんて、そんなのって道具と何が違うの?」
清水のこの一言が俺の指示した言葉だった。
教室は静まり返りその中心にいた俺達はその後教師達が集まり生徒指導室へと連れていかれた。
もちろん殆どの責任は俺に背負わせれた。
ま!仕方ないわな。今回の相手がカースト上位生徒だからな。
俺は一週間他の部屋で授業を受けた。
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