第14首 カピバラ

やややす

深雪みゆきいひ

御湯みゆゆゆし

はだえ栄耀ええう

めよ節々よよ


【現代語訳】

とってものんびりくつろげる

雪深いお宿の温泉は最高

お肌も喜ぶ贅沢なお湯に

骨の髄まで浸かろうよよよ


【解説】

「稍(やや)」はだいぶ、かなり(少しではない)。

「安し(やすし)」は心が穏やかである、平穏である。

「深雪(みゆき)」は深く積もった雪。

「い」は語を強調する間投助詞。上代語(奈良時代以前の言葉)である。

「家(いひ)」は家を意味する上代語。

「湯」は3行目では温泉、5行目では温泉のお湯を指す。

「ゆゆし」は素晴らしい、立派である。

「肌(はだえ)」は肌、皮膚。

「栄耀(ええう)」は贅沢、わがまま。

「染む(しむ)」は染み込ませる、しみ通らせる。深く感じさせる。

「節々(よよ)」はふしぶし。

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