第2首 アメリカビーバー

おきつるも

すもかたみ

高家かうけとし

連理れんりえだ

宿やどをこそ


【現代語訳】

計画するものも、実行するものも、お互いを拠り所として

ねんごろに折り重なる枝のように、力を合わせてお家をつくりましょう


【解説】

「掟つ(おきつ)」は計画する、指示する、管理するといった意味。

「為す(なす)」は実行する、実現するの意。

歌中の2動詞はともに連体形で、「〜する者」を意味する。

「互に(かたみに)」はお互いに。

「高家(かうけ)」とは格式の高い家。転じて頼みとする所、よりどころ。

「連理の枝(れんりのえだ)」は並んで生えている2本の樹の枝が折り重なって1つになったもの。とても仲睦まじいことを指す。

「宿(やど)」は家。「建つ(たつ)」は建てる。

「こそ」は係助詞。係り結びで「建つ」が已然形「建て」になる。

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