けもの和歌

筐ヶ瀬 巻飴

第1首 サーバル

とほひと

りのたはぶ

ののしりて

たづき

ともにぞなりぬる


【現代語訳】

遠くから来たあの子と、かりごっこでどったんばったん大騒ぎして

その子が何の動物か調べるために、一緒について行くことにしたよ


【解説】

「遠つ人(とほつひと)」とは遠くから来た人を意味する枕詞。遠方から来ることから「雁(かり)」に掛かり、同音の「狩り」にも掛かる。

「戯れ(たはぶれ)」は遊んだりふざけたりすること。

「ののしる」は大きな声や音を出す、大騒ぎするの意。

「たづき」は手段や手掛かりのこと。

「求む(とむ)」は探し求める、たずねるの意。

「友」は仲間、友人、同行者。

「ぞ」は係助詞、係り結びで完了の助動詞「ぬ」が連体形の「ぬる」になる。

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