大学四年生です。
@_shio420
なりたいもの
ーーーー…pipipipi
『遅え。何してんだお前。』
「す、みません…、
電源切って勉強してました。」
『あぁ、勉強か。それならいいや。
飯食おうと思っただけだから。』
「…、出れなくてすみません。」
『おう。じゃあまたな。』
「はい。失礼します。」
教員採用試験まであと一週間。
今の時間は14時。
ベッドからゆっくりと起き上がった私は、
いつものように先輩に嘘をついてしまった罪悪感で頭を痛めていた。
またやってしまった。
何もする気が起きない。
「…とりあえず、コンビニ行こう。」
さっさと始めなくてはならない勉強に背を向けて歩き出す。
なりたいものだったはずのものが、
ならなければならないものに変わったのは、
一体いつだったんだろう。
大学四年生です。 @_shio420
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。大学四年生です。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
備忘録・与太最新/黒本聖南
★24 エッセイ・ノンフィクション 連載中 86話
くまたにっき最新/くまたに
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 2話
6割ちょっとは、アンリアル最新/@heatless
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 3話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます