死んだはずの大学生

ちべた

第1話 死んだはずの大学生

ここは、3次元の世界、人間という生物で生まれてきたはず。


俺は、日本の京都と言う所で、生まれ育った、大学1年生だ。


俺の名前は、山野 式だ。


ある日俺は、大学の通学中、駅のホームでスマートフォンを触りながら、黄色い線の前で電車を待っていた。


そして電車が来る音が、ホームに鳴り響き、俺はスマートフォンを、下におろし電車が来るのを確認した。

すると後ろからすごい衝撃がした。


まだ電車は、到着していないにも関わらず、黄色い白線を超えていた、下を見ると線路が見える。

そして隣を見ると、電車の先頭車両が見えた。


一瞬の出来事だったが、はっきりと覚えている。


僕は完全に電車にひかれたと思った。


その時、視界は真っ暗になった。


俺は目を覚ました。


実家のベッドの中だった。


俺は変な夢を見たなと思い起きた。


そして次の日、そのニュースは全国で放送された。


新聞にも大きく載っていた。


けれど、その報道は少しおかしかった、青年を線路に突き落とした容疑で35歳、女性が殺人未遂で捕まっていた。


女性は、青年に無視をされたから、腹を立てて突き落としたと供述していた。


けれどこの報道は、何かおかしい、何がおかしいのか?


それは殺人容疑で逮捕ではなく殺人未遂で逮捕だったのだ。


なぜそのような報道が流れたのか?


それは、女性が青年を駅のホームで突き落とし、青年がひかれた映像が監視カメラで映っては、いたのだが、現場にはその青年の姿、青年の肉体、髪の毛の1本さえ、何もかもが落ちてなかったのだ。


突き落としたと言う証拠はあるのに、青年の死体が無いと言う不思議な現象が起きていた!


次の日、俺はバイクを走らせて、ツーリングをしていた。


俺は、バイクで速いスピードで走るのが、好きだったので、絶対に警察が来ることのないと言われている道を、120キロを出しながら走っていた。


すると絶対に警察が来るはずのない道に、パトカーが走ってたのだ。


そして俺が、120キロで飛ばしてるところを見た警察はサイレンを鳴らし俺に、そこのバイク止まりなさいと、追いかけて来る。


焦った俺は、パトカーから逃げるために、逆走して、120キロ出しながら、細い道を通って、パトカーから逃げようと試みるが、前からトラックがいきなり現れて、俺は避け切れずに、トラックと正面衝突した。


そして、俺のバイクは、大破した。


俺は視界が真っ暗になった。


俺はいつものように実家のベッドで目を覚ました。


また変な夢を見たから目覚めが悪い。


そして次の日、テレビをつけて見ると、逆走しながら、120キロを出していたバイクを、警察が追いかけていると、普通に走っていた、トラックと正面衝突しました。


トラックの運転手は、頭から血を流し気を失っていたそうです。


そのまま、病院に搬送されましたが軽傷だったそうです。


バイクの運転手は姿がなく、大破したバイクだけが残っていたそうです。


と言う報道が全国で放送された。


それはまだ、その時俺の夢とにてるなぁーと思っていただけだった。


俺は、大好きなバイクをいつものように見に行くとそこにはバイクが、なくなっていた。


俺は、いろんなところを探し回ったが、見つからず、警察に盗難届けを提出した。


すると3時間後に、警察から電話がきた。


バイクが見つかったので、警察署に来るようにと言うことだった。


俺は急いで、警察署に行くと、山野式さんですねと警察の人に尋ねられ、バイクの所まで連れていかれた。

するとそこには、大破したバイクが転がっていた。


俺は警察に、これはどう言う事だと怒鳴った。


すると逆に、警察の人に、怒鳴られた。


そしてスピード違反と逆走、そして正面衝突の容疑で逮捕すると言われた。


俺は、見覚えがなかったので、何を言ってるんだと文句を言う。


すると警察の人が、トラックに正面衝突したニュースは、知ってるかと聞かれた。


俺はすかさず知ってると答えた。


すると警察が、あのバイクを運転してたのは、君だろと言われた。


やっぱり俺には見覚えがない。


なぜ俺が、その事件の犯人にされなきゃいけないのかと。


すると、警察の人が俺の目を見て話し出した。


山野式さん、あなたがバイクで120キロを出し、我々警察から逃げようと逆走したあなたを、この警察たちが見てるのです!


そうですね?と言うと、2人の警察が、出てきて、間違いないと言い放った。


そして俺は牢獄に入れられてしまった。


そして牢獄の中で、俺は何が何だか分からなくなっていた。


するとある時、俺は思い出した。


そういえば、夢と現実が一致してると言うことに。


夢にもかかわらず、まだあの時の夢は忘れられていなかった。


俺は試して見ることにした。


それと監獄の中での暮らしには、嫌気がさしていたからだ。


俺は1度死ぬことを決意した。


隠し持っていたロープを吊り下げて首吊り自殺をした。


俺の視界は一気に真っ暗になった。


すると俺は、実家のベッドの中にいた。


そして、テレビをつけていつものように、ニュースを見て見ると山野式が監獄から脱走したと言う報道だった!


そして俺の記憶が蘇った。


そういえば、俺って首吊り自殺をしたよな……

でも生きている。


しかも、実家のベッドの中で目が覚めた。


俺は、思い出した。


電車で本当は死んだはずなのに、生きていることに、正面衝突で死んでいたはずなのに、首吊り自殺で死んでいたはずなのにと。


どうなっているのか、分からなくなった。


そして、俺はもう1度死ぬことを試みるが実家のベッドの中で目が覚める。


何回も何回も何回も何回も何回も死ぬことを試して見るがやっぱり死ねない。


なぜ?この青年は死なないって?


この青年は死んだことに気づいていない、妄想で世界を作り出しているからだ。


それに、生き霊でもあり地縛霊でもあったからだ!


本当は、2017年この青年は電車事故で亡くなっていたのだが、死んだことを認めたくない気持ちが強すぎて、自分の妄想で地縛霊、生き霊として、その場所でずっと苦しみ続けながら暮らして行くのだった。


終わり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

死んだはずの大学生 ちべた @tibeta

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ