第11話 竜音、散歩する
ある日竜音は退屈になり、何もすることがないのでとりあえず散歩することにしたのである。
「散歩に行こっかな~~っ!!」
勿論散歩とはいうが・・・
「いぇ~~っい!!気持ちいいぜ~~っ!!」
羽根を伸ばして空を散歩する竜音であった。どこぞのサ○ヤ人だと言わんばかりのスピードに鳥たちは皆驚いたのである。
「鳥さ~ん!!おはよ~うっ!!」
当然鳥たちは竜音を恐がりどこかへ行ってしまったのである。しかし竜音はそれにも気付かずに下の景色を眺めていたのである。
「わぁ!!古墳だぁ!!」
竜音が見つけた古墳は大仙陵古墳という巨大な古墳で第16代
「しかし・・・写真で見るより本当にでかい・・・!!」
竜音は古墳を見て感動していたのであった。そして大仙陵古墳を通過すると次は大阪府の隣へと向かう。
「あ!京都タワーだ!!」
なんと竜音は京都まで飛んできたのである。そしてタワーの展望室の窓越しから観光客達に手を振るのであった。
「こんにちは~っ!!」
「人が空を飛んでるぞ!?」
「わわわわわ~~っ!!」
勿論窓の向こうで手を振る竜音を見て素直に手を振り返すどころか皆が驚いていたのは言うまでもない。
「よ~し、次はどこへ行こうかな!?」
すると急にお腹のすいた竜音は大阪市内のグルメビルの前に下り立ったのである。
「ここで食事だっ!!」
「あの子、今空から降りてこなかった!?」
「飛んでた!?嘘だろ!!」
人目を気にせず下り立ったせいか通行人は驚くも本人は全く気にしないのである。どこまで無神経なのか・・・
「お!店がたくさんある。」
竜音は店を確認すると日本料理、韓国料理、中華料理、イタリア料理、カフェなどがありどれか迷ったのである。そして・・・
「今日は寿司にしよう!!」
竜音は早速寿司を食べに行くことにしたのである。エレベーターで移動して寿司屋に着くと少し口調を変えて店主に注文をする。
「おやっさん、まぐろ一貫くださいな!!」
「あいよ!!(何だこのガキ・・・)」
竜音の態度に店主は苦笑いしながら寿司を握ったのであった。そしてそれを竜音は食べると・・・
「う~ん、うまいぜ。わさびがつ~んとくるのがいいねえ!!おやっさん、ナイスですぜ!!」
「あ、ありがとうな。お嬢ちゃん・・・(すごいキャラだなおい・・・)」
そして会計の時、店主は竜音に合わせた対応をしたが・・・
「お嬢ちゃん、4000円だぜ・・・!!」
「ごちそうさまでした!!ありがとうございます!!」
突然口調が普通に戻った竜音を見て口をあんぐりさせるしかなかった店主であった。ポカ~ンとする店主にお辞儀して竜音は店から去っていく。
「う~ん、今日は食べた!!さあ帰って昼寝しよう!!」
竜音の散歩はもう終了である。
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