第4話
学校が終わるのは早い、期末テストが終わってからは4時間授業なんだからまぁ、当たり前か。
わたしはお昼は家で済まそうと思ったので今日はお弁当を持ってきていないけれど、茶色い髪のあの子は他の友人とお昼を食べて帰るらしいので、教室で別れた。
蝉が鳴いている。うるさいし、飛ぶしで蝉が苦手なわたしは近道の中庭を避けて裏門から出ることにした。
裏門の道は木がなくて見晴らしがいい、木に囲まれたこの学校でも比較的木が少ないので蝉は少ない。
運動部のかけ声が聞こえる。
自分の影がくっきりしている。太陽が頭の上にある。ジリジリと。むしむしと。
“なにも考えたくないな”
なんて思った途端のことだった。
わたしはあまり頭が回っていなかったようだ。
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