03 急接近!!
「じゃあ、クジで決めよーぜ」
そしてくじの結果
黒川 葉山
水戸部 倉沢
黒野 橋本
となった。
「おおーなんかいい組み合わせ?」
と、黒川が言ってくる
「そうだね、黒川と葉山お似合いだし」
「はぁ?誰がこんな女たらしと」
そこに葉山が入ってくる。
「またまた黒川ちゃんは照れちゃってーグフッ!」
見事腹パンを決められた葉山だった
「それじゃ。各自自由ということでいいかな?」
ダウンした葉山に変わって黒川が言う。
みんないいよーっとの事で話はまとまったがほんとにいいのだろうか。まるでデートじゃないか。みんな可愛いし周りの男どもはカッコイイけど俺のペアになった子なんて可愛そうではないか。
難しそうな顔をしてると橋本が話しかけてきてくれる
「ごめんね黒野くん。私なんかで嫌だよね。」
急にそんなことを言われるが全力で否定した
「ちがう!そんなことないよ。ただ俺なんかでほんとに気の毒だと思ってさ。葉山とかの方がかっこいいのに。」
それを聞くと橋本も否定してくれる
「そんなことないよ。黒野くんがいい。黒野くんと回りたいよ。」
それを聞いて赤くなってるのだろうか。顔がやたら熱くなる。
「あのなぁ。俺たちいるの忘れないでくれるかね」
やれやれ、っと言ったような声で言ってくるのは葉山だった。
「そうよ、周りを気にせずイチャイチャしちゃって。後にとっておきなさいよ女たらしくん。」
黒川が嫌味ったらしく言ってくる
「誰が女たらしだよ。それにほんとに忘れてたんだよ。」
みんな爆笑してる。
そんな感じで邪魔するのも悪いっと言ってみんな別行動になった。
「みんな行っちゃったね」
橋本がふと声をかけてくる
「そうだな。ほんとに俺なんかでいいの?俺女子をリードとかしたことないからあまり楽しめないかもよ?」
不安そうに言う拓也に対して橋本は嬉しそうにしてた
「そんなことないって。今でも十分楽しいもん。黒野くんはもう少し自分に自信を持った方がいいよ。」
そんなこと言われて嬉しくない男子はいないよね。すっごく嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちが入り混じってニヤケが止まらなくなりそうだが必死にこらえる
「あっありがと。そんなに言われるとなんか、嬉しいな」
「うん!」
飛びっきりの笑顔で返事をしてくれたときの彼女はすごくいきいきしていて、とびきり可愛かった
男子高校生のちょっとおかしい?ラブコメディ @sorasky
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