命は平等ではないと、ある人間は漫画の中でそう述べた。人間と動物の命は平等には長くは生きられないと、神様は決めた。この物語は動物病院でのお話。これから動物を飼おうとしている人に是非読んで欲しい作品だなと思いました。
動物病院では愛猫や愛犬の死に立ち会わなければいけない瞬間が何度もあります。この作品は、そうした瞬間を切り取ったエッセイです。一話一話は短いですが、ペットの命の終わりについて深く考えさせられます。ペットがもし治らない病気になったら。ペットがもし老衰して亡くなったら。ペットにどういう最期を迎えさせてあげたいか。読んでいると、ついつい自分のペットに目を向けてしまいます。
目を背けがちな現実にスポットを当てていて、とても切なくなりますが、とても為になるお話です。
生の飼い主や動物の関係、及び障害について考えられる作品です。こう言った内容はペットを飼う上で大事な内容でもある事を考えると生々しいが、飼う上での責任感を感じます。
動物を飼うって事は可愛いとか癒される以外の汚い事や悲しい事が有るんだなと思わせるお話。私はお別れが悲しいからペットは飼わない。