老夫婦の愛犬

「今朝、うちの子が逝きました。」


動物病院にかかってきた1本の電話。

ラブラドールで15歳。

大往生と言って良い年齢。


飼い主の老夫婦は、泣いてはいなかった。

ただ一言。


「私達より先で良かった。」

と。


飼い主に先立たれた動物の運命は過酷なもの。


住み慣れた家で、大好きな家族に看取られて逝けた事。

それを聞いて、少しホッとした自分がいた。



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