番外編:壱-終:デッドリーレクイエム

「ほんとにこんなとこにあるんだろうな、奴らのアジトは」

「そのはずですよ、この辺りに密入国者の傭兵がたくさんいるとの情報がありましたから」

「いなかったら最悪そいつらを拷問してでも聞き出すか」

「そうですね」

車を止め視認した中で一番人数の多い倉庫に入る、たとえここにいなくても、どんな手を使っても探し出さねばならん相手らしい。

倉庫の入り口のシャッターをけり飛ばして中に入る、中には見たことのある人影が一つ、立っていた。

視認した残りの人影は全てデコイ、上手くはめられたらしい。

「俺に喧嘩売って勝算があるとでも?トミー」

「俺がお前と喧嘩して負けた事があったか?」

「昔の話を掘り返すなよ、俺だってただ負けてたんじゃないお前の癖だって、弱点だって知ってる、だから、今俺に討たせないでくれ」

「戦わなきゃ守れない物もあるんだ」

「わかった・・・ミスティ、下がってろ手は出すなよ」

「わかりました」

左手に刀を出し鞘から抜く、師匠から貰った名刀を、よもや親友を斬る為に使うことになるとは思いもしなかった。

やれるのか、今の俺に迷いの無いトミーを相手にして勝てるのか。

「行くぞ、大輝」

俺の投げた鞘が地面に落ちたとき、それが俺達の殺し合いの始まりだった。

双方一歩も譲らない刀とナイフが交互に、重なるように飛び交っていた。

双方本気にもかかわらずお互い喋る余裕はあった。

「まさか、お前と殺し合う事になるとはな」

「ナンバーワンは二人はいらないそうだろう?大輝」

「なら、俺がナンバーツーでもいいんだよ?トミー、どうせ同業者じゃないんだからな」

「元殺し屋だったとしても、元のお前はいまでもナンバーワンの席に座ってるんだ、ならお前を倒して俺はナンバーワンになる」

「それがお前の決意か、それはお前の意思なのかトミー!」

「無駄話は終わりだ!掛かってこい大輝、ここからはお互い幼なじみじゃなく、殺し屋として対等に戦おうじゃないか」

「死んでも恨むなよ」

ギンッ、という金属音と共に俺とトミーの刃は交わった、これだけ武器に差があって、力負けしているのはこっち、なぜだ、俺はどうしていま負けている。

迷いの中生まれた隙を狙いトミーに蹴り飛ばされた、はっきり言ってリーチの短いトミーからすれば間合いは空けたくないはず、なのに離された。

「どうした、剣に迷いがあるんじゃないのか」

「迷いなんてない、後悔があるだけだ、悪かったな、手を抜くような事して」

戦う時は相手に本気で戦うのが礼儀、それを忘れていたわけではない、命を賭けて本気で戦う、たとえそれがその相手がトミー親友お前だったとしても俺の手で。

姿勢を低くし顔の横で剣を構える、これが月影流としての最初の戦い、悪いが確実に一撃で仕留めさせて貰う。

「我が刀名は脆葉月、竜さえ屠る我が一閃思い知れ!」

「こい!大輝」

「勝負だトミー!」

俺の一閃は間違いなくトミーの心臓を貫いた、しかしトミーは刃をこちらに向けてはいなかった。

倒れたトミーから刀を抜いた、もしかしたら、最初から俺に殺されるつもりだったのかも知れない、結局こいつの目的は結局わからないままだ。

やはり戦いは後悔と悲しみしか生まないらしい。

「お前の目的は、お前の守りたい物って何だったんだよ」

「大輝さん、トミーさんの右ポケットになにか入ってませんか?」

ミスティに言われトミーの右ポケットを見るとなにかが入っていた、取り出してみるとその正体は小さな箱だった。

中には一つの指輪とアリスとトミーのツーショット写真が入っていた。

「これって、じゃあ、トミーはアリスを守るために俺と戦ったって事か」

「そんな、アリスちゃんが」

「なぁ、ミスティ、俺が受けた仕事の方は偶然としても、トミーを通じて俺が親玉に誘い出された可能性はあるか?」

「あると思います、大輝さんが受けた仕事の方も偶然じゃない可能性が」

「そうか、そうだよな」

「大輝さん、大丈夫、ですか」

「行こうミスティ、こんな所でうずくまって泣いてても始まらないから」

こんな時だというのに俺の目からは汗が出ている、今はまだ立ち止まれないというのに。

間違いなくこの先に親玉はいる、そいつを倒すそれが今俺に出来るせめてもの親友への土産だ。

死んでもいい、その代わりラオウだけはしっかりと倒させてもらう。

「ミスティ、離れるなよ着いてこないなら命の保証はしないからな」

「はい」

ミスティは俺の後ろに隠れるように下がった、言ってもいないのにこれから俺が何をするかがわかっているかのように。

倉庫の先にあるシャッターを魔法で壊し、奥へと進んでいく、中は真っ暗で何も見えない、普通の目なら。

【死霊魔法:ファントムペイン】

そう唱えると次々に青い炎が上がる、その炎自体ファントムペインの魔法効果ではなく、大輝の【固有発動魔法アクシズ】による物だが、ファントムペインの魔法効果は今まで自分で殺した人間の魂を保管し、全て同時に解放し発動者の敵の魂を抜き取るというもの。

先ほど青い炎が上がったのはファントムペインによって魂を抜かれた屍が、青い炎で浄化されたという種も仕掛けもない魔法。

一部例外があるとすればファントムペインの効く相手には色々条件があり、その一つは発動者自身が心を許していない相手に限るということ。

一歩また一歩と、歩いて行くどれだけの人間が死んだのかもう数え切れない、数えたいとも思わない、ただひたすらに今はまた二年前のあの時と同じ、ただ憎しみに駆られている、復讐は別の復讐を生む、憎しみの後には何も残らないと、学習したはずなのに。

バンッという銃声と共にファントムペインが解除された、正確には発動するだけの集中力が保てなくなった。

「今度はお前か」

「そうみたいね」

「悪かったな、トミーの事」

「いいわ、わたしもすぐに行くもの」

「ミスティ、そこの陰に隠れてろ、頭出すなよ」

ミスティの背中を押し物陰に隠れさせる、それと同時にM1911を取り出し、敵に向けて構える。

「いつの間に銃なんて覚えたんだ?アリス」

「ずっと使えたわよ、私達が出会ったあの日からずっと」

「へぇ、随分と演技が上手かったんだなお前」

「これは二年前から、ずっと仕組まれていたあなたの殺人計画なの、そのために兄さんもトミーも死んでいったわ」

「二年前ね、随分と大掛かりな殺人計画じゃねーか」

有名じゃなかった、二年前までは、いままでの事が全て仕組まれたことなら、気に入らない。

「唯一計画になかったのは、あなたの存在よミスティ」

「なるほど、俺は一部学長に助けられた訳か」

「あいつが、その女を押しつけてこなければあなたが月影政宗の所へ行く前に殺せたのよ」

「それで?」

「え?」

「俺を殺してどうするつもりだったんだ?教えてくれよお前らが俺を殺した後どうするつもりなのか」

「あなたの殺人計画は私達の仕事の一つ、あなたが死んでも私達に変わりはなかったわ、あなたは死ねば良かった、生きてちゃいけないのよ、あなたの殺人計画の依頼主は日本以外の世界全国のトップの連中よ、だからあなたは国際指名手配にもなったし行動がし辛くなったのよ。でも、それは始まりに過ぎない、二年前あなたは一度死にかけている、いや、死んでいたはずなのよ何者かの干渉が入っていなければ」

「お前の戯れ言に興味は無い、今ここで死ぬか、大人しくここから去るか自分で決めろ」

「戯れ言ですって!?、あなた自分でどれだけの人間を殺したかわかってるの!?」

「死人の数なんていちいち覚えてられるか、せめてもの警告だ、俺に引き金を引かせるな、撃たせないでくれ」

今はまだ助けられる命がある、それはわかっているから。

「くたばれぇ」

引き金を引くのを躊躇した、その刹那後ろから現れた生き残りがサブマシンガンを連射していた。

「危ないっ!」

生き残りの方を振り返った瞬間後ろから突然引っ張られた、俺を引っ張りかばったのは、ミスティ・・・ではなく、アリスだった。

「この野郎」

生き残りに向かい、二発の弾丸を放った、M1911は基本人体を一撃で倒す為に作られた銃なので二発打つ必要すらなかったかもしれない。

「アリス、なんで俺のことをかばったんだ」

「本当はミスティちゃんの事なんか計画の範囲だったのよ、私達にとって唯一の汚点は私があなたに心を許しすぎたこと」

徐々に衰弱していくアリスは悲しそうな目をしていた、大切な人間を二人も俺に殺され、今のところ誰よりも俺を恨んでいるはずなのに。

「もう少し、もう少しだけあなたと早く会えてれば、こうはならなかったかもしれないわね」

「すまない、全部俺のせいだよな。全て片づけたら俺もそっちに行く、俺に帰れる場所がなくなったら、だけどな」

「トミーと地獄で待ってるわね」

「あぁ、すぐにやつも送ってやる」

この不幸の始まりは俺なら、終わらせるのも俺じゃなければ納得いかない。

もうこれ以上、なにかを失うなんて、なにかを守れないなんて、無力な自分のために仲間が死んでいくのが納得できるわけがない。

「私ではなく、君に地獄が合うんじゃないか」

カツン、カツンと物凄い重圧と共に一歩ずつ男が近づいて来た。

「お前がラオウか」

「初めましてかな幸運の少年、いや、死神と呼んだ方が適切かな」

「呼び名なんてどうでもいい、てめぇの断末魔を二人の鎮魂曲レクイエムにしてやる」

「ふふっ、随分と嫌われているようだね」

「お前の事を好くやつの訳がわからん、お前を殺して仇を討つそれだけだ」

「君だって気がついているんだろう?自分がいなければどれだけの人間が生きているか」

「仕事だ」

「じゃあ、君が殺した両親はどうなんだい?、それは何のために行われた惨劇だったんだい」

「それは・・・」

「君だって、今そうして武器を取って戦っている、なんのためか、誰のためかそれすら自分でわかっていないのに。何故戦う…理由を言ってみろ!」

「俺が戦うのは自分のためだ、誰のためじゃない俺のためだ」

「お前の答えがそれか、残念ながら貴様の答えは私の意思にはそわない、絶望の淵に身をよぎれ虫けら」

突如として口調の変わり果てたラオウが突っ込んできた、完全に捨て身の攻撃だったが避けられるスピードじゃない。

ラオウの捨て身の攻撃には、本気で左ストレートを突き出す、しかし、ラオウの身と俺の拳がぶつかったとき気がついた。

ただの捨て身じゃない、まるで鋼鉄の鎧で覆われた人間にタックルされたような痛みが右腕から全身に行き渡った。

「お前の理想は人を不幸にさせるだけだ、お前の野望は俺が打ち砕く」

「貴様に倒されるほど私の野望は甘くないわ!、貴様とてわかっているのだろう今のままでは私に勝てないと」

「俺の辞書に敗北はない例え死んだとしても、それはお前もセットだ」

俺とラオウ、お互いの拳がお互いの体を突く、完全に力負けしている、でも、命を賭けてでもこいつを殺す、自分のために、親友の仇をとるために。

「生きるために、戦うんだ。俺は絶望しないし諦めもしない、俺が諦めたら俺がやらなかったら誰がこの戦いを終わらせるんだ」

「貴様が死ねばこの戦いは終わる、お前が死ねば終わるんだ、貴様に戦う以外の選択肢はない、戦うしかなかろう、互いに敵である限りどちらかが滅びるまで」

ラオウに腹部を蹴られ飛ばされた、壁に強く打ち付けられ全身が痛い、立っていられる状態じゃない。

「大輝さん!」

物陰に隠れさせていたミスティが出て、ミスティの後ろにはラオウがいる、どうにかして止めなくては。

「ミスティ逃げろ」

ホルスターからM1911を取り出しラオウに向かい撃つ、しかし、弾丸は当たったが、貫通もしない傷も付かない。

「そんなにこの女が大事か、ならばこいつを殺し、絶望を教えてやろう」

ミスティはこちらに背を向けて後ずさりしていたが、ラオウの手に頭を捕まれていた。

「は、離して」

「残念だ、生まれる場所が違えば生きられたかも知れぬと言うのに」

嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ、もう目の前で誰かが死ぬのは。

ミスティが殺される前に奴を、殺す!。

体の負担なんて関係ない、一気に神祇を解放してやる。

【第四神技:フルブレイズ】

内部から体が凍りつく、同時に全身が熱くなる、青い炎に焼かれ同時に神祇の強制発動によるペナルティで体が内部から凍りつく、視界すら凍りつきほとんど前は見えない。

「お前を倒すためなら鬼にでも悪魔にでもなってやる」

ミスティをつかんでいた腕を曲げ殴って距離をとる、ミスティの安全を確認して自宅へワープさせた。

「お前の言う通りだよ、どちらかが滅びるまでやり合おう、戦わなきゃ守れない物があるんだ、俺にだって」

生きるためにではなく、今度は大切な人を守るために戦うそうしなくちゃ、こいつを倒したところで自分が納得しない。

「面白い、かかってこい」

ドンッ、ドンッという音と共に、今度は打ち負けすることはなく拳がぶつかり合った。

どれだけ体に痛みと負荷が掛かった所で、死には至らない気分がこんなにも最悪とは、死んだ方がマシなんて言葉があるがいまはその意味がよくわかる。

殴り合うなか、徐々にラオウの攻撃が弱くなってくる、弱っているのか、それとも大技を繰り出した時の反撃体制なのか、わからないがチャンスは物にするしかない。

一瞬で脳にイメージを固め右手から放つ、その技に隙はない、隙は無くとも威力は格闘戦術一を誇る。

【ウルズ・ストライク】

ラオウは、目に見えぬ波動に吹き飛ばされていった、飛んだ瞬間に出来た隙、飛んで離れた助走が出来る距離、この絶好のチャンスは絶対に外さない。

青く燃える右腕から、もう一度ウルズ・ストライクを放つ、ラオウが横になって倒れても俺は攻撃をやめない、馬乗りになり奴の行動を奪う。

そして右手を握り思いを込めて再びラオウの顔を殴る。

「これは、俺の分」

例え、ただの殴りだったとしてもいまのラオウには充分弱るきっかけになる。

「これは、トミーの分」

殴り続け、血しぶきが飛んだラオウの顔からではなく俺自身の拳から。

「これが、アリスの分」

もう右手の感覚は無い、俺の右手は血が噴き出し骨は砕けている。

「そしてこれが、この二年間、俺を庇って死んでいった人間の分だ!」

最後の一撃には、二年間俺が殺した人間そして、おれを庇って死んでいった人間の思いをのせて殴った。

もうすでに、ラオウの息の根は止まっていた、お互いに死ぬという結果には至らなかったものの、生きている俺自身、返り血を浴びて血だらけになり、強く握りしめた拳は砕け、全身は熱いのか冷たいのかわからない、氷山と火炎を同時に浴びたような感覚に陥っている、はっきり言えば全身の感覚が無い、このまま生きて日常生活に支障が出るのだろうか。

「大輝さん!大丈夫ですか!」

視界もはっきりしていない、靄がでて視界は真っ白、ぼーっとする脳の感覚でぎりぎり何処に誰がいるかがわかる程度。

「ミスティ、俺、勝ったん、だよな、あいつらの、仇が、取れたん、だよな」

「そうですよ、大輝さん、生きてるんです、アリスちゃんやトミーさんの仇を取れたんです」

はっきりはわからないが、視覚ではなく気配でだが、ミスティは泣いているようだ、本当なら抱きしめるなりしてやるのがいいのだろうが、残念ながら今の俺にはそこまでの体力が残っていない。

「そうか、よかった、本当に、よかった」

「よかっだです、大輝さんが生きててくれて、私、ひとりぼっちなっちゃうかと、思ったんですよ」

感覚としては、凍りついていた眼球から涙があふれ、目からこぼれる、やっと終わったのだとわかった。

人が泣くのは、嬉しいとき、悲しいとき、寂しいとき、怒ったとき、様々なときがあるがいま流れている涙はきっと、嬉しいという感情からあふれている物だろう。

神祇を解除した、体からは青い炎が消え、気のせいだとは思うが体も少しずつ常温に戻ってきている。

体にムチを打って、ミスティを抱きしめるこれで、一時は終わりを迎えた。

「ありがとうミスティ、俺には帰れる場所もあるし、守りたい物も今しっかりと守っていられる」

「大輝さん、帰ったらまた一緒に暮らしましょう、今はアリスちゃんはいないけど、アリスちゃん達の分まで生きましょう」

「あぁ、生き残ったからには死んでいった人間の分まで生きないとな」

俺達が入ってきた所じゃない場所のシャッターが開いた、そこにはライムとスペツナズがいた、随分と早めの迎えが来たらしい。

「ボスと副司令イチャつくなとは言いませんが、時間と場所をわきまえましょう」

「ライムと一緒に護衛対象を守っていたら面白いのが紛れ込んできました、多分ラオウの子分でしょう」

「だとさミスティ、離れないとまずいらしいな」

そう言うとミスティは顔を赤らめて慌てて立ち上がった。

「ライムさん、別に大輝さんとはイチャついてなんかいませんからね!、発言の罰として今月は給料減らしますから!」

「えぇー俺もですか」

ライムが笑うとつられてミスティとスペツナズも笑っていた、これでいいんだろう多分こんな平和な日々を送れていればそれで、それでいいんだ。

「さぁ、帰ろうか、俺達の家に」



次の日、会社の病院に行くと右の拳以外は治療する必要なし、と言われた、自分の再生能力がたまに傷だ。

手首の治療は軽く消毒して包帯を巻くだけの簡単な作業、先生曰く、明日になれば外していいからだそうだ。

病院から家に帰る途中に桜ちゃんを拾い、すずねさんの私物が置いてある一軒家へと向かう、この家も家具は揃っているが使ってはいない、例によって物置になっているが。

「入って入って、すぐ持ってくるから」

そう言って別の部屋から段ボールを二つほど持ってくる、本当に大事だとおもう物だけが入っているので、桜ちゃん自身には必要ない物かもしれないが。

「あの、これって」

「君の義理の家族、笠霧すずねさんの私物なんだけど、俺が持ってても仕方ないからね」

「私が受け取っていいんですか?」

「本来なら君が受け取るべき物だし、それに言ったでしょ、『これが偶然じゃなくて、必然か運命ならいい機会じゃないか』って」

「大輝さんとすずねさん、義理の母との関係って」

「すずねさんは俺のせいで死んだんだ、俺を庇って、いい人だった、自分よりも他人思いで親身になってくれた」

「すずねさんは事故じゃなかったんですか」

「事故だったよ、ただの事故だった」

あえて事実は言わない、少しは俺を恨むかも知れないが、本当の事実を教えるよりは数十倍言い気がした、自分勝手と言われればそれまでだが。




※とある組織の会合現場

「やはりラオウは失敗しましたか」

「そうでしょう、いくら体は鋼鉄で出来ていようと『希望の男』を相手にしたのですから」

「ならば私達の計画は第二段階に移すしかあるまい」

「そうですね、今度こそ我々『サイファー』の計画のために」

「それでは全員一致で計画を第二段階に移す事は決定としよう」

「【恐るべき子供達】計画への成功と希望の男の死を願いましょう、全世界の救済のために」




-後書き-

番外編第一弾を読んでいただきありがとうございます、今回で番外編第一弾は終了となります!。

えー皆さん少しだけ疑問になってることがあるんじゃないでしょうか。

優しい読者「なんでこれだけの内容を本編としてやらないんだ!?」

思ってる方いらっしゃるんじゃないですか?、あ、そもそもこの作品への期待値0?あ、ですよねー(棒)

今回の内容は本当に本編としてやりたかったやりたかったんだけど、ネタが消える前に未来編書き終わる気がしなかった!。

(注:あくまでも筆者の脳内記憶力が乏しいのが原因です、(筆者以外)誰も悪くない)

上昇の兆しもないのに見てくださってるみなさま!、本当にありがとうございます!。

次回からは未来編と番外編弐:ミスリル編とポンコツ筆者にご期待ください!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る