オフ会
仕事の依頼でファーストフード店【もぐドナルド】に来ていた。
「ダブルチーズバーガーのセット、コーラで」
「他にはなにかご注文ございますか?」
「スマイル下さい(笑)」
「ちょっとなに言ってるかわからないですね」
「サラダとポテトのLで」
「かしこまりました」
俺のボケを見事に返した店員を褒めたかったのだが他に客がいないのと、「こいつやばいやつだ」みたいに思われたのか店員はバックヤードへ下がって行った。
五分程たった後注文した物を受け取り依頼主の元へと向かった、第一相手が誰で店の何処にいるのかわかってはいなかった。
うろちょろそれっぽい人間を探していると電話が掛かってきた。
〔もしもし、もうお店の方にはついていらっしゃいますか?〕
「ついてますけどそちらは?」
〔あぁ、そうなんですねこちらもいま着きました〕
「入ってすぐの所にいますので」
そう言って電話を切ったダブルチーズバーガーを食べていると入り口のドアが開き太めの男が入ってきた。
「あれか、こっちですよーこっちこっち」
そう呼びながら立ち上がり招いた。
「すいませんお待たせしてしまって」
「いえいえ大丈夫ですよこっちも夜までは用事はないので、それよりこんな場所で話すのもあれですし移動しますか?」
「いや、私はこれから会議があるので」
「そいでっか」
俺は再びイスに腰を下ろし話を進めた。
「それで?依頼内容ってのは?」
「あなたの職業柄には、あぁ、もちろん『戦争屋』としての仕事としては合わないかも知れませんが少々頼みたいことがございまして」
「それで呼ばれてんのはわかってんだから早く内容言えよ」
「あぁ、すいません私が校長を務める学校があるのですが、二年生のクラスに少々問題のあるクラスがありまして、そこの担任が疲労で倒れましてそのピンチヒッターをやってほしくありましてですね」
「普通仕事だから断る理由はないんですけど、ちょっとそういうのは専門外ですわ教育委員会にでも頼んでください」
「やりたい人が学校内にも外にも居なかったんですですのでなんでもやっているあなたに頼みたく」
「まぁそりゃ問題児ばっかのとこには行きたがる奴なんかいねーわな、一応ライセンスはもってるからいいけど報酬と任期は?」
「任期は一ヶ月報酬は言い値を出しましょう」
「一ヶ月か、報酬は終わってからだな大変じゃないのに高額もらうのもあれだし、めっちゃ大変で低額でも損だし」
「わかりました、それでは明日からよろしくお願いします」
そう言って男は店を出て行き俺はそれを見送りすらせず反対側の出口から店を出た。
「さーてと新しいスーツでも買うかな♪いくら風紀が悪くても普段着じゃいけねーし。
それに、パーティーに持ってくもんも用意しなくちゃだしな」
-数時間後午後六時東京駅前-
午後からの約束に間に合えばいいと思い集合時間の六時ギリギリまで家にいたのだが案の定集合場所にはだれもいなかった。
(思った通り皆時間にルーズだったかゲーマーなんてそんなもんか)
前々からVRゲームのギルドメンバーでオフ会を開く予定があったのだがあいにくと俺の仕事の都合上上手くかみ合う時がなかったため今日になってしまったのだ。
参加するメンバーは8人ほどほとんどが女子メンバーというギルド内でしかも関東に住んでいるメンバーで男はギルマスである俺くらいだった。
(メンバーは女7で俺含め男は2かもう一人の男メンバーは仙台の方から来るとか言ってたな)
一人でそんな事を思っていると携帯からメッセージアプリロイン(LOIN)のメッセージが届いた。
[KISA羅魏]「やっと駅着いたよー!!集合場所すぐ向かうね」
[俺]「おせーよ時間に合わせてこい時間に」
[KISA羅魏]「ごめんごめん昼寝しちゃったら時間過ぎちゃってて」
[唯]「私は一応集合場所の近く着いたんですけどギルマスさんどこですか?」
[KISA羅魏]「私はホームで他のメンバーと会っちゃった、皆でそっち向かうね」
[俺]「普通にパーカー姿の奴が携帯見ながらメッセージ送ってるんだからわかりやすいはずなんだが」
[煉獄]「こっちはやっと新幹線降りてついたところでございますよー、いまからそっち向かいます」
[俺]「KISAと煉は了解待ってるよ」
KISAさんと一緒にいるメンバーはどうして既読すらつかないのかはわからないが携帯を見ていると一人の女の子に話しかけられた。
「あの、ギルマスさんですか?」
「お!もしかして唯ちゃん?意外と若くてびっくりしたわ高校生?いいねー若い女の子って!」
「でもギルマスさんの方が若い気がするんですが、言ってることはおじさんぽいけど、、」
「んー、実際若いかもねいま13だからまぁ、学校は行く必要ねーんだけど」
「喋ってる事は大人っぽいね、頼りになるゲームの時みたい」
「そーかもね学歴なら唯ちゃんより上だよん飛び級で大学は卒業してるし形だけ学校はいってるけど、あと俺の事は大輝で良いからね」
「はい、でも背格好も高校生くらいに見えるのはなんで?」
「ほら、最近の子供は成長が早いっていうじゃん!」
魔法で顔以外の外見は変えているという事実を隠す為に適当な事を言った多分一般人には魔法とかは
二人で何気ない話をしていると残りのメンバーがやってきた突然蜜柑色の髪の女に抱きつかれたが多分KISA羅魏だろう。
「ゲームでも言ってるけど人に抱きつくなこの抱きつき魔てか現実であったばっかの奴には抱きつくなっての常識的に考えて」
「いいーじゃないか大輝は私の運命の人なんだから」
「お前が勝手に言ってるだけだっつの第一にしてゲームでたまたま通り掛かって助けてやっただけだろっての」
そんな俺とKISA羅魏の言い合いを他のメンバーはいつもの事のように温かい目でみていた。
(助けてくれよ)
引き剥がしても引き剥がしてもくっついて来るKISA羅魏をめげずに引き剥がしあらかじめ予約しておいた感じのいいお店へと(ちゃっかり貸し切り)向かった。
「とりあえず自己紹介からはじめっか、じゃあ俺からで和田大輝13歳今は真面目に株(嘘)で稼いでます」
「じゃあ次私から♪
なにか不審な言葉が聞こえたがここはあえて聞かなかったことにしよう。
「草野唯です17歳高校2年です如月さんと同じで女子高生です」
「日東千隼大学1年現実でもゲームの時みたいにちーちゃんとかで良いから」
「上野忠信です!31歳真面目なサラリーマン今日は出張で一日早く仙台から飛んで来ました(陸路でw)ギルマスとの結成メンバーでございまするよ!」
「和田晶21ちーちゃんと一緒で大学生今は就職活動中ギルマスと名字一緒なのは驚いた」
「新藤絵美です19です私も上野さんと一緒でギルマスとの結成メンバーの一人です」
「新藤千鶴、絵美は一応双子の姉最近入ったばっかりのメンバーですけどよろしくお願いします」
「西野明日葉一応記者やってます!年は内緒で!ゲームの方でも情報屋やってるので月額料金で情報流しますよ♪」
「一条麻理阿私も年は内緒で一応未成年です私も最近入ったばっかりの新人なのでよろしくお願いします」
席には俺から自己紹介の順番で十人席のテーブルを囲むように座っていた。
相変わらずひっついてくる如月を手で止めながら話を進めた。
「まっ!皆さん今日はギルマスの俺の交通費も含めておごりなんで好きなだけ食べてださい。
俺も今日のメンバー半数以上が未成年て事で意外と驚いてるんでまぁお酒は控えめにとりあえずジュースで乾杯しましょう!
これからも末永いお付き合いを願って、かんぱい!」
「「「「かんぱぁーい」」」」
「18過ぎたら結婚しよーねー大輝!」
「しないっての俺はほとんど日本にいること少ないんだからそんなことしてる暇ないんっだってw」
「じゃあ今の内にせめて他の女が近づかないように既成事実をつくっておこうよ」
「いやだっての俺は仕事で手がいっぱいいっぱいなの!
明日から新しい仕事入ったし」
「「仕事?」」
「ハモらないハモらない」
「ギルマスさんて学生なんじゃ、、、」
「一応T大卒業してるけど?」
「年は下でも学歴は上とは」
「形だけは学校行ってるけどな」
「どんな仕事してるの?ねぇねぇ教えてよ」
「無理、企業秘密だし」
「じゃあ私と結婚するか仕事の内容教えるかどっちかにして!」
「なにその選択肢明らかにおかしいよね?どっちにしろ罰ゲームみたいなもんじゃねーか」
「私とけっこん・・・」
「しない」
「じゃあ仕事の内容」
「教えない」
「もーケチなんだから」
「関係ないからなそれに関しては」
それから一時間ほどしてカラオケボックスに行き九時頃になって駅前の集合場所で解散になった。
「じゃあ俺は高崎線だから!」
「あ、私もです」
「じゃあ二人ともじゃーねー!」
他の七人と別れ電車のホームに唯と共に居た。
遠目にみた唯はどこか寂しそうな目をしていた自販機でお茶と缶コーヒーを買いこっそりと唯の後ろから首元にお茶を近づけ額につけた。
「ひゃっ!」
「どうした?今日楽しくなかったか?」
そう言って唯の手元へお茶を投げ渡した。
「あ、ありがとう楽しくなかったとかじゃないんだけどね」
「んじゃなんでそんな寂しそうな目をしてるんですかね」
「大輝くんと如月さんを見てたらなんだか敗北感が」
「なんすかそれ、女の子の気持ちってよーわからんすわ」
「なんでもないっ!」
元気はで出た用だが代わりに不機嫌になった唯を電車の中へと誘導しホームから見送り俺はワープで飛んで家へと向かった。
-あとがき-
今回はほとんどセリフというまぁ雑な回ではありましたが次回からほのぼのと書いていこうと思ってますネタばらしすると唯ちゃん以外はしばらく出ませんw
これからも救いようのない作品をこれからもよろしくお願いします。
Twitter小説専用アカウント:hacomalu360
プライベートのアカウント:yuminaLove_haco
これからもよろしくもうすぐハロウィン俺は一人ぼっちだぜ!
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