「神祇」

殺人ロボットが近づいてくるのを視覚で確認し剣を握りった。

「いきなり剣一本もってかれるな、今回も命があれば儲けと考えるのが吉か」

一人でぶつぶつと言っているとロボットのチェーンソーが正面5方向から飛んできた後ろへ飛んだ大輝に一息つかせる間もなくロボットの腕から五つの銃口から弾丸が放たれた。

「休ませる暇もねーのかよむかつく全部叩き切ってやる」

足下にスカイブロックを出し体制を整えた大輝は魔法を使いつつ剣を振り下ろした。

「ディスファレント発動、剣技一刀両断」

剣を振り切った途端弾丸は空中で真っ二つになりロボットも両断されていた。

(魔法説明その2(いつか公式設定が完成したら魔法の説明もセットで突っ込むさー)ディスファレントとは見える物全てに触れることができる便利な魔法この状況下の場合は大輝が見えていたロボットと弾丸に狙いをつけ切ったってことですね、うん簡単な説明だからこんなんでいいだろ、ちなみに大輝は後々魔法を使わなくても見える物に触れられるようになります変態の底力?

元々良からぬことに使うため(女性へ触るためなど犯罪レベルの)に作った魔法の為よい子は絶対に真似しないでくださいというか刑務所に入りたくない方はやめましょう)

剣が再びぱきっという音を立てて折れた少なくとも魔法加護無しでだったのだから折れて当然だろう。

「ほとぼりが冷めたらあのクソ師匠のとこに行くかな」

クソ師匠というのは大輝に剣術を教えた月影流党首月影政宗のことである御年95歳昔通っていたときに覚えられたのは一刀両断だけだった大輝であった。

クレーンのような物が右側にありその上にはアリスと共に連れ去られたと思われる人質が吊されていた。

「はぁ、助けんのめんどくせぇ」

文句を言いつつもう一本竹刀を出し今度は刀に変える事無く吊されている人質の元へワンステップで飛んだ。(あらかじめ大輝君は最初のロボット戦の時に全ての竹刀に触れていました)

人質の所へ着くとスカイブロックで足場を作り人質をつり上げていた手枷を手で叩き切りさっと担ぎ上げてこちらに向かい銃を連射してきた十数名の兵士の弾丸を避けるように元いた場所へとワープした。

「あ、ありがとう」

助けた人質からの礼ついでに顔を見るとクラスメイトだった名前は知らないが・・・。

「うーん、とクラスメイトの、、、誰だかわからん。

あぁ名前言わなくていいから気が向いたら後で聞くいまそれどころじゃない」

「は、はい」

両手一杯にナイフを持ち仕掛けようとしたその時、ガタイのいい強靱な男と対照的にみてひょろそうな体格をしていた二人が近づいてきた。

「お前と1戦交えるのも楽しそうだが、残念ながらその前に命の選択をしようじゃないか」

ひょろそうな方の男が話しかけてきたきっと何か切り札か卑怯な手でもあるのだろう。

「彼女の持っているスイッチを受け取りたまえ」

そういって名前の思い浮かばないクラスメイトの方を向くと何やらよくアニメとかで出てきそうなベタなスイッチを渡された。

「それを押せば人質が死ぬ変わりにこっちの兵士も全滅しかけるだろう、押さなければそこにいる彼女共々人質も一緒に蜂の巣だ」

「命の選択って言っても絶対にバッドエンド確定じゃんかよめんどくせぇ」

「自分に得な方を選ぶがいい」

「それなら結構俺の答えはその二つには無いぜ」

不思議な笑みを浮かべながら大輝はスイッチを押した。

「ポチッとな」

「「「おいぃぃぃぃー」」」というほとんどの生徒のツッコミが聞こえたがその声をかき消すように大爆発が起きた。

「なっ、なにしてるんですかみんながみんなが・・・。」

「お前の選ぶ事はお前の探しつけた第3の選択肢では無かったようだな」

「は?なに言ってんだ第3の選択肢だよ死んだのはお前のお仲間だけだ、俺はチェスや将棋でいうチェックメイトの一歩手前までこぎつけたんだよ」

二人が後ろを見るとそこには肉のちぎれバラバラになった兵士と人質の姿、ではなく肉のちぎれバラバラになった兵士だけだった。

「ついでに言うとこっちも魔力切れだめんどくせぇし終わってからの処理がめんどくせぇけど神格化を見せてやるよこれなら神祇を使っても体への負担だけで済む」

「望みどうりお前もズタズタにしてやる」

そう言ってガタイの良い方が突撃してきた。

「第一神技『神格化』」

大輝の神技発動に合わせて足下から蒼白い波動と共に強い風が吹いた。

それと同時に敵の拳も飛んできた。

「ファントムナックル」

そう言われて飛んできた拳には実際に飛んできた拳より早く鋭い拳が飛んできたそれは、大輝にではなく後ろにいたクラスメイトに向かってだった、大輝にはそれがわかっていてもワープさせる程の魔力が残っていないため多少不良でもかばいつつやるしかなかった一撃目の攻撃は大輝の左腕を代償にして。

そして後ろから援護するかのようにサブマシンガン系統の銃によるひょろそうな方からの支援射撃が飛んできた。

「第二神技ソーサリーウェポンズ自動迎撃モード」

大輝がそういいながら手持ちにある(呼び出せる分も)三十本全てのナイフを宙に浮かせると、まるで生きているかのように飛んできた弾丸を切り取り後衛にいた男の方へと迎撃を始めた。

(やり方はミスティとやったときと同じ容量かばいながら仕掛ける、それが出来ればベストでもまともにやってもこの拳だけは見切れる自信が無い)

男から放たれたもう一撃の拳を本来なら骨が砕け散って動くはずもない左腕を使い手のひらで止めた、その時にわかったのはただ無傷だったはずの左の手が腕同様に粉砕したと言うことだけ。

「その体型でこのスピード、そしてスピードと素の筋力とお前の拳を飛ばしてるような感覚の能力、勝てる気がしてこねぇな」

「伝説の男が吐く弱音とはくだらないものだ」

「会えば伝説じゃなくなるそれに俺が伝説になるのはこれからだ」

(第三、第四神祇を使わなきゃ第五がつかえない、それが欠点かならいっその事危ない掛けに出るとするか)

大輝は男の胸へ向い右手の平でつき押した、スピードの出ている体が急に後ろに飛ばされる感覚に耐えられず後ろへ退いた男に追撃で回転蹴りを加えた大輝はグッと右手の拳を握り込み右手に力を集めた。

「イメージを固めて、衝撃波を飛ばすイメージ、、、右手に貯めて、放つ!」

男に向かい足を踏み込み拳を当たる直前で止めた、しかしそこでなにかが起こる事はなく大輝は逆にカウンターパンチを食らってしまった。

(不発、もう一発撃ってだめなら腹くくってやる!)

もう一度イメージを集中させて今度は目を閉じイメージを脳裏にしっかりと焼き付けたここでは引き下がれないたとえ両腕犠牲にしてでもこの一撃は放つ。

「戦場で目を閉じるとは戦闘放棄か、ならば死ね」

感覚と殺気で男が近付いてきたのを確認したイメージは右じゃなく左に貯めて敵の拳は右で止めた。

「ウルズ・ストライク」

一つの閃光と共にそこから光の柱が立ち遠くから見ると虹色に光り輝いているように見えた。

男はその光の柱により煙のように舞い上がりちり一つ残さずに消えた。

「まず一人残りの迎撃中のナイフは五本そろそろ捌ききれなくなるかな、しゃーない第三神器聖剣エクスカリバー」(執筆中にカリバーがガリバーになっていたのに気づいたのは投稿十分前の汚話)

そういうと右手に所々金が使われている見た目は普通の剣と変わらない剣が出た。

「ソーサリーウェポン自動迎撃モード解除操作式に変更」

その言葉通り敵の周りを舞っていたナイフは全て大輝の近くに舞い戻ってきた。

さっと軽く見る限り装備はサブマシンガンのみナイフで弾を切りながら近づけば糸もたやすく倒せるだろう、あくまでもそれは大輝一人だった場合の話であって人一人かばいながらなら接近する事など出来るわけもない。

(死角から周り込むにしてもナイフだけで弾丸を切れる可能性が低い)

ならいっそ見殺しに、出来るほどの決断力がなかったそれだけ自分自身が甘いことさえも実感していた。

考えがまとまらぬうちに攻撃を男が仕掛けてきた。

(裁ききれないのを覚悟して剣とナイフで切り落とすか、一瞬でも隙ができれば行ける!)

大輝はナイフと共に剣で弾丸を切り落とし一瞬の隙を作るため一本だけナイフを敵に向かい投げた。

男は横に避けたがその時にできた一瞬の隙を大輝は逃さなかった。

(掛かった)

両腕で剣を垂直に持ち(左腕は添えるだけしかできない)力を込めるとエクスカリバーはまばゆくひかりはじめ剣の刀身全てが黄金へと変わった。

「チェックメイト、ナイトオブラウンズ消し飛べぇ!」

剣先から黄金の大出力ビームが放たれた男を含めその辺の建物が一直線に地面をもえぐりとり辺り一部が焼け野原になった。

全てを使い切った大輝の体が悲鳴をあげ大輝に強烈なめまいが起きた。

剣を床に突き刺し両手で持ち支えにしたが支える事ができず倒れてしまった。

そこへ名前のしらないクラスメイトが近づいてきた。

「だ、大丈夫?」

「大丈夫じゃねーけど、あ、それより名前教えてくれ」

「今じゃないとだめ?」

「気が向いたら聞くっていわなかったっけ?」

「言ったけど普通に考えていまじゃないでしょ」

「別に聞かなくてもいいんだよ?面倒だし」

「千賀優樹菜、よろしく」

「よろしくなのかどうなのかしらんけどよろしくな優樹菜」

優樹菜は少し不満そうな顔をしながら手を差し伸べ大輝はそれを掴みフラつきながらも立ち上がった。

「肩貸してあげようか?」

「いい、めんどいし恥ずかしいから」

「以外と可愛い所あるんだね」

「しょーだんだろあんまふざけたこといってるとお前も斬るぞ?」

「強がっちゃって、ミスティ先生が言ってたよ大輝さんは絶対に女性を傷つけるような人じゃないって、なんでさんずけなのかわからなかったけど私もさっき戦ってたのを見ちゃったら、わかる気がする、かな」

(あいつよけいなことを)

「ミスティになんでそこまで信頼(?)されてるのかはわからないが少なからずおれが女を殺せないってのは事実だよ」

「理由でもなにかあるの?」

大輝は口笛を吹きごまかしながら少しの距離を歩いた。

「それが俺の、俺自身の『血意』だ女は殺さない、殺せないんだよなんだかんだ甘えてな」

「それが甘えだったとしてもいいんじゃない?一つくらい弱点のあった方が」

「弱点なのかどうかはしらんが命取りにだけはならないことを祈るよ」

そんなことを話してると木崎から電話が入ったきっと今回の件についてのことだろう。

「こっちは全部片付いたけど、今回の騒ぎはなんだ?」

〔なんだかなー警察の特務隊と自衛隊がお前を社会悪として処分するとかどうとか〕

「終わったあとに情報よこすなよこの野郎」

〔建物の修復と死体の処理は任せる終わったのを確認したら警官を送る生徒に紛れて上手くやりすごせ〕

「了解」

電話を切ると優樹菜が問いかけるような目をしていた。

「なんだよ」

「いまの誰?」

「仕事仲間だよ」

「そーなんだ」

「なにを期待してたんだお前は」

「もしかしてかの、、」

「それはない付き合ってるやつなんかいないしそれにこんなタイミングで掛けてくるやつなら別れてる」

「食い気味に答えなくてもいいでしょ」

「お前が変なこと言うからだよ」

「だって気になったんだもん」

ぷくーっと膨れ上がってる優樹菜を無視していると聞きたくない機械音が聞こえて来た、数台のロボットが入ってきたきっと残っていた予備のロボットだろう。

「あーだるいな神格化解いちゃったし、ついでに言うと魔力残ってねーし」

「その剣は消えないんだね」

「しまってないからな」

「大輝が戦わなかったら皆死んじゃうよ?」

「さらっと怖いこといってっけどお前もセットだかんな。

でも、皆いつか死ぬそれが今日じゃない」

「なにか策でもあるの?」

「あるわけねーだろ?いま立ってんのが限界だっての」

「勝負は時の運?」

「うーん、なるようになるさ」

そういった途端目の前のロボットに向かい空から見えないなにかに押しつぶされ爆発した。

「おー、確かに時の運みたいだな」

なにが起きたかは理解できなかったが一応儲けっということでなっとくした。

(あれだろ?神は言っているここで死ぬ定めではないと、、、とかってやつだろ?)

「まぁいいけど、貴重な体験のお礼に今度一緒にデートしてあげる」

「それは普通に考えてしてあげるじゃなくてしてくださいだろが」|

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