（三題噺マラソン部へのレビューです）
次にどんなお題が飛び出すか分からない中、上手く一つのお話にまとめられています。
無理矢理お題を入れ込めば、入れられないことはないでしょうが、浮いてしまいます。浮いてしまわないように、上手く取り込まれていると感じました。
文字数を長くしますと、お題を取り込みやすくなります。が、各話そんなに長くはありません。一話ずつ、独立させればやりやすくなりますが、その方法はとられていません。
その上でまださらに、チャレンジ縛りもこなされていて、技術が無いとなかなかできないことだと思います。

作者は私がこれまでにカクヨムで読んだ中で一番の短編の名手だと思っています
その実験的とも言える掌編の数々ぜひご堪能あれ

時折心と天気は一致する。

雷が人に与えるもの、奪うもの、勝手に感じ取るものや勝手なイメージ。とある姉妹とともに描かれています

好きな絵や映像作品や漫画に出会うと、その設定集やラフ絵集や制作過程を綴ったエッセイなんかを見たくなる。
それを見て、自分の創作欲を刺激する。

そんな感覚。心地よい刺激。