第5話 加齢臭キッツイ
正直な話、WEB小説というのは若者の文化ではないでしょう。
若くても20代後半、メイン層は30代、下手すれば40代が支えていると思います。
と言いますのもファンタジー世界をごく当たり前のように受け入れられる世代が大体その辺りまで年をとってるからです。
30代や40代のオッサン共が子供あるいは若者だった頃は、ちょうどドラゴンクエスト(通称ドラクエ)が驚異的に大ヒットしてた時期と重なります。
今でこそドラクエは「数あるRPGの一つ」になっていますが、当時はそれこそ国民的ゲームと言っても過言ではなく、どれだけ低く見積もっても今でいうマインクラフトやポケモン、あるいはグラブルやFGO並みに流行ってたゲームで、新作の発売日にはドラクエを求める長蛇の列がニュースで放送されるくらい知名度は高いゲームでした。
その超強烈な大ヒットと2匹目、3匹目、4匹目、5匹目のドジョウ狙いで産まれた数多くのドラクエ模倣ゲーム(これにはファイナルファンタジーも含まれます)を遊んで育ったため、ファンタジーという世界観が非常に身近に感じるのがこの世代です。
WEB小説界隈においてファンタジーが主力なのはこの世代がWEB小説を書いていて、また読んでいるからだと思っていいでしょう。
今時の若い人はファンタジーにはあまり慣れてないと思います。
ファイナルファンタジーも7以降は現代風の世界観に変わりますし、妖怪ウォッチのような現代、あるいはポケモンのような近未来を舞台にしたRPGもたくさん出てきます。若い人ならゲームに限った話では先ほども出てきたグラブルやFGO等のソシャゲ、家庭用ゲームでもマインクラフトやポケモン、妖怪ウォッチの方がまだなじみがあると思います。
ゲーム以外なら「ボカロ小説」や「YouTuber」あるいは「歌い手」の方がぐっと身近でしょう。
ですのでWEB小説というのは若者向けの娯楽ではないでしょう。
残業続きの仕事に疲れたオッサンが脳をスッカラカンにしても楽しめる娯楽、それがWEB小説なんだと思います。
あ、そうそう。さっき「脳をスッカラカンにしても楽しめる」と書きましたが決してけなしてるわけではありません。
「脳が疲れない娯楽」もそれはそれで立派な娯楽ですので。
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