第一章 1あれから半年たった

 


 黒沢やすことダーク・ゴッドが能力を得て半年が経過した。少し慣れ始めてきた能力について何があったか報告したい。



「美少女……あぁ、美少女と付き合いたい。なぜ俺は『美しいねお嬢さん俺とお茶しない?』のボーカルなのにモテないんだぁぁぁあ!!魔王退治みたいなやつを美少女と共にしてええええ!!」




 ダークは休憩中に公園で叫んだ。





 すると、上空にラノベやアニメでも見たことない超絶かっこいい魔法陣が出来て人が落ちてくる。


「き、貴様が勇者か ふっ……我は魔界種族魔人序列1位第938代魔界魔王!」

「え?可愛い」


 クラスに一人居るか居ないかぐらいの美少女であり本物の魔王が魔法陣から降ってきてダークを勇者と思い込み、敵対視していた。

 だからダークは【催眠術】を使って奴隷にした。今じゃ相棒の様な存在だ。


 そして、休憩時間の5回に3回ぐらいの割合でダークは寝る。これはMPというステータスの回復の為らしく、これが尽きるとチート能力は出せないらしい。



 睡眠を取ると毎回女神と会う。

 最初は声だけしか聞こえず、一方的に話しかけられていたが、最近は会話のキャッチボールが出来るようになり、女神の姿も見える様になった。


 明るめの金髪ロングヘアーで目が大きく、顔が整っていて、唇がぷるぷるしてて胸が大きく美しい。



 後、疲労回復っていうアクティブスキルを得たダークは助かってる。

 休憩時間になると精神的疲労や肉体的疲労を治癒するという物で、バイトが楽になっていた。



 あと一つ、ダークのステータスにも大きな変化があった。




 …………



 ダーク・ゴッドlv.59 通り名:睡眠の天才


 HP9688/9801

 MP50/53


【スキル一覧】

 ・バイト休憩中女神対面

 ・バイト休憩中能力解放

 ・バイト休憩中想像した能力解放

 ・催眠術

 ・バイト休憩中召喚魔法

 ・バイト休憩中ブレストブレイド〈炎〉

 ・バイト休憩中ブリザード〈氷〉

 ・バイト休憩中ヒール〈光〉

 ・バイト休憩中疲労回復

 ・バイト休憩中結界術解放

 ・バイト休憩中転移魔法

 ・バイト休憩中武器自動生成

 ・残業すると経験値取得



 …………




 残業すると経験値取得するらしく、59レベは高いのかは分からないが、レベルが上がるとスキルの質が高くなって、消費MPが少なくなる事が分かった。



 ダークは名前についてこう女神にこう言った。


「ダーク・ゴッドって名前想像してご覧よ。かっこいいだろ。徹夜で考えたんだ!」


 何ともまあ在り来りな中二病だろうか……

 名前は一度のみ変更する事が出来るらしい。




「やはりここに居たか ダーク」

「セータン結構久々だな 何してたんだ?」



 魔王であるセータンとダークは約一週間会わずにいた。


「天界が……」

「……魔界を占領した」

「は?」


 ダークは聞き返すとセータンは屈辱の余りを吐き出した。


「我々魔界が天界みたいな下劣で気取って神を味方に付ける事しか出来ないあの天界に魔界が乗っ取られたのよー!!!」


 魔王がダークと下界で過ごしてたら魔界は大混乱になっているだろうと察していたが、言わずにいた。


「セータンちゃんよ、俺が居るでは無いか 魔界なんて捨てちまえ」

「うん!」



 セータンは純粋で単純だ。

 この流れだと天界倒そうぜ!みたいになると思うが、ダークは避けたかった。

 天界は女神様が暮らしている世界だからだ。


 セータンはダークの相棒として。

 女神であるメリージュは魔界と天界の王としてお互い幸せになって居ればそれでいい。




 こっちの世界は平和極まり無い。

 能力が使える前までは自殺志願をしてる訳では無いが、死ねないから生きてる感覚だったダークだが今は生きたい。


 セータンの手を何故か握りしめて空を見上げた。



「なあ、セータン 二人で一緒に住まないか?」

「え!?我たち二人だけで!?へ!?え!?告白……!?ええ!?」

「二人だけだが、最後なんて言った?」

「え!?え!何も無い 我にそんな感情が芽生える訳がない!!」


 今日のセータンは可笑しい。

 顔を真っ赤にしながら少し慌てふためいている印象がある。


「今のお前は家を無くしてる状態だろ?俺が何とかしてやる」



 ダークはセータンと真剣に一緒に住んでもいいと思っている。


「ダーク・ゴッド……分かった でもお金はどうするの!?」


「なあ、俺がどれだけバイト入って、どれだけ残業してるか見てきたろ?」


 ダークはここ半年だけでもバイトだけで1000万近く稼いでいる。



「うぅぅ……ダークがそこまで我のことを……」



 これがダークの日常だ。

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