どの短編からも、主人公が知り得ない何らかの事実の存在が伝わってくる。子どもには理解できない男女の関係であったり、大人が直接的に説明するのを憚られる真実であったり、心の中に積み重なる(妄想的な)こだわりであったり。
それらに物語の萌芽を感じます。
でも、めざしてるのは詩歌の方向性なのかなあ。
長いストーリーを読んでみたいです。全力でリアルな。
小西モンステラさんの『庭野、お前ってやつは』は読まれましたか?
凝って練られた文章とは違います(失敬)が、ダメな登場人物と情けなく切ないストーリーに、フィクションとして充分な「リアル」を感じました。オススメいたします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883336400